【日本】能力の退化と貞子の呪い

催眠術の歴史は古く、最古の記録では、紀元前4世紀の古代エジプトで催眠によって病気を治していたと残されています。

日本においても忍者の忍術、様々な武術で気などを用いて催眠の技術を使っていたと考えられます。

そして戦国の世が空け、明治時代となると一般にも催眠術ブームが巻き起こり、悪用する人も増えてしまったことから、法律により催眠術を一時禁止されたという歴史があります。

当時の警察犯処罰令という警察犯に対する処罰を定めた規定で

「濫(みだり)二催眠術ヲ施シタル者ハ、三十日以下ノ拘留、又ハ二十円以下ノ罰金」
(※詳しく知りたい方は吉田かずお先生のHPをご覧ください
http://mesmerism.jp/?cat=5

という法律もありました。

催眠術なんてやらせでしょ?オカルトでしょ?という人は今でも多いのかもしれませんが、
当時は一般的にも当たり前のように普及していたのです。(といっても一部と思いますが)

法律上、国も認めていたということです。(現在では日本において催眠術を律する法律はなく無法地帯です。)

明治時代は海外からの心理学などの知識が広まってきて、催眠に限らず、透視や念写など、超能力ブームが起こっていました。

そんな中で起こったのが【千里眼事件】です。
============

明治30年、日本に催眠術ブームが起こり、御船千鶴子という千里眼と呼ばれる透視能力を持った述者が現われます。千鶴子は福来友吉という、催眠について研究していた東京帝大助教授によって本物と認定されますが、その後、実験方法や結果に不明な点がいくつも見つかり、最終的にはインチキと判断されてしまいます。その後千鶴子は自殺。福良助教授は東京帝大を追われたため、日本の学界では催眠術を専門分野にすることへのアレルギーが起きてしまうのです。
『催眠のようなインチキ臭いもの、あるいは検証が難しいものに手を出すと、福来助教授のようになるぞ』と。
====~潜在能力を最高レベルに引き出す「変性意識入門・催眠編」より引用====

御船千鶴子(みふねちづこ)は小説、映画『リング』の貞子の母親のモデルであるとされる実在の人物です。


御船千鶴子は義兄(姉の夫)中学校の舎監・体操教員であった清原猛雄に「お前は透視ができる人間だ」との催眠術をかけられたところ、優れた結果が出たため修練を続けることとなった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A1%E8%88%B9%E5%8D%83%E9%B6%B4%E5%AD%90


とされており、超能力開花のきっかけは催眠術であったとされています。
※超能力についての真偽は不明です。

最終的には千鶴子は自殺してしまうのですが、上記の引用部分が原因となって、
古くから継がれてきた催眠術技法などは、表舞台から裏舞台へと隠れ、知る人ぞ知る技術として影を潜めてしまったと考えられます。

この福来助教授の事件が無ければ、現代においても催眠術は広く、より進化して普及し、様々な多様性を持った技術として発展してたはずと思います。

特にそういった汎用性の拡大は日本人の得意とするところ。
今一度、催眠術の仕組みを理解する人が増え、悪用する者たちに対抗する技術であったり、未然に防御する方法を学ぶべき時代に入っていると思います。

日本人のリテラシィ能力は先進国最低レベル。情報を信じやすい、鵜呑みにしやすいという世界で最も騙されやすいレベルとされています。

その背景には明治に起こった千里眼事件以降、催眠術、脳科学、心理学といった知識や技術が後世へうまく伝わっていないためにそうなってしまったとも言えます。

深読みすれば、催眠術に近寄らせないことで、国民を洗脳しやすくするという何らかの力が働いたとも読めます。

東京帝大。現在の東京大学ですが、官僚の半分くらいは東大生であり、警察上層部の9割は東大生である。そして福来助教授をインチキと決定付けたのも東京帝大の某教授。

日本の、政治の、世界の将来を見据えて、この国から催眠術を封印しようとした何者かがいるはず。

貞子の呪いというタイトルにしましたが、御船千鶴子の千里眼事件をきっかけに、進化(特に脳の活性)のキーとなる催眠術の知識を封じられたことが、日本人の進化を止め、退化の道に進めてしまったのではないでしょうか。


洗脳護身術―日常からの覚醒、二十一世紀のサトリ修行と自己解放

いくら肉体を鍛えても、情報空間から仕掛けられたら、極寒の中を裸で歩くようなもの。戦場で素手で戦うようなもので、防ぎようがありません。

最低限の知識を持たなければ、搾取される側に回るしかないのです。

知識を、技術を身に着け、磨きましょう。

だってその方が、人生楽しそうじゃん?(´゚艸゚)∴