【仙骨考察その3】

《自然体は猫背で前肩》

その2では反り腰をススメながらも、今回は猫背のススメ(/ω\)

反り腰が悪い、猫背が悪いという言葉に洗脳されていただけのこと。
どちらにもメリット、デメリットがあり、どちらかの状態で硬く固まってしまうことだけが問題なのであって、重要なのはどちらにでもなれるだけの可動域を持ち合わせているかどうか。

すなわち柔軟性、可動性の高い背骨であるということが最も重要。

【猫背のメリット】

筋肉に力が入りまくった猫背は論外ですが、深く脱力した状態での猫背はとてもリラックスした状態であり、疲労回復、思考力UP、老化防止など様々な効果が生まれます。

そもそも重心、骨盤、仙骨、背骨(S字)、頭部の位置、腕、肩甲骨、筋肉などを合理的に突き詰めていくと、自然と猫背の状態になります。

猫背といっても種類がいくつか挙げられます。


この中で筋肉を使っていないのは、円背型、前肩型の2種と思います。
他の共通項は、首の筋肉に力が入っている(かしげている、持ちあげている)という、ストレートネック状態であると言えます。

腕をだらんとして、頸椎も丸めて脱力する分には筋肉の緊張が起こらないため身体に負担は生じません。

反り腰で固まってしまっている人は、反対側の猫背になれるようにストレッチなどを行い、前後への可動域を広げ、背骨をグニャグヤに柔らかく出来るようになれば反り腰のデメリットは改善出来ます。一重に筋肉の緊張が解けるためです。

【猫背のデメリット】

反り腰同様当然デメリットがありますが、前提としてそのまま固まってしまった場合の話です。
あえて書くまでもないですが、

・頭痛 偏頭痛
・首こり 肩こり
・腰痛
・内臓疾患
・便秘
・集中力の低下
・肌荒れ

といったところでしょうか。

最も注意すべきは、ストレートネック(頸椎の可動域)の状態で固まってしまうことと思います。
※ストレートネック参照過去記事 http://ameblo.jp/nippys-fancy/entry-11621439136.html

【反り腰、猫背、まとめ】

どちらかの状態で力んで固まってしまうのが悪いのであり、脱力を前提に反り腰、猫背になれる分にはより機能的な身体と言える。

反り腰状態では運動の機能性が高く、猫背状態では回復や思考に向く。
状況に応じての背骨の使い方が重要。

バレリーナやダンサー、フィギュアスケーターなどは猫背で前肩がニュートラル状態の人が多く、一流の選手であればほぼそうなっている。彼らとの違いは、深い脱力が出来ているかどうかに過ぎない。

合理的な正しい猫背状態は、姿勢が良く見えます。
これにはセンターという意識が必要不可欠なのですが、説明は割愛します。

詳しくはこちらを読んでみてください。

猫背というのは、最もリラックスできる自然体のこと。>反り腰の人は猫背に、猫背の人は反り腰になれるようにストレッチを行って、どちらの状態にもなれるようにしましょう。

そして忘れてはいけないのは、猫背にせよ、反り腰にせよ、その傾きの基準のとなるのが仙骨の傾き、使い方だということ。

その4へ続く。