※推測と仮説です。

【痒み】

痒みとは血行不良に伴う血管収縮の際に起こる痛みを基準とした弱い刺激。
痛いという感覚の弱いVer.である。

血管収縮の原因は様々あるが、その多くはストレスや炭水化物、砂糖などの糖質摂取による血糖値上昇が原因である。
血糖値が上昇し高血糖となった後のインスリンの大量分泌による血糖値の急降下、グルコーススパイクと呼ばれる変化により、血糖値の基準値を大きく下回ることによる、血糖値上昇物質の分泌。
アドレナリン、コルチゾールといったホルモンが分泌されることにより血管収縮が起こる。

痒みが生じるのは収縮時ではなく、収縮した毛細血管が回復する際に生じる。
元の健康な血管状態へ戻るための好転反応と捉えることも出来る。

この血糖値と血管収縮の関係から推測すると、その対策としては、
血糖値を上げなければ、血管収縮は起こらない。
ということとなる。

ストレスを溜めずに、炭水化物、砂糖などの摂取を控えれば痒みは減る、または無くなる。

【免疫力、抗炎症力の低下】

免疫力が低下すると、弱い菌に対しての抵抗力も少なくなってしまい、弱い細菌などの影響をも受けてしまう。身体に入り込まないよう、毛細血管の収縮を即すために、上記のような痒みを生む。

免疫力とは、常在菌、白血球などであり、血糖値上昇により免疫力は低下する。
血糖値の他に、ある種類の脂肪酸の過剰摂取も免疫力を低下させる。

ある種類の脂肪酸とは、リノール酸と呼ばれる必須脂肪酸のことであり、必須栄養素ではあるが日本人の多くは摂りすぎる傾向にある。(先進国全般)
過度の摂取は血管などに炎症を起こしやすくしアレルギーを悪化させたり、大腸癌やその他の癌のリスクを高める。
アトピーに限らず、あらゆる癌の最も大きな原因の一つでもある。

近年増えている、子宮がんや乳がん患者の原因の多くはこのリノール酸の過剰摂取および、脂肪酸を溜めこむエストロゲン(女性ホルモン)の分泌バランスによるものと考える。

エストロゲンの分泌量と、脂肪酸の体内貯蓄量は比例する。
また、イソフラボンなどの偽エストロゲン効果を利用すれば、脂肪貯蓄量を増やす事が出来るが、過度のイソフラボン摂取は脳のエラーを招き、生理不順などを招くほか、上記のようにリノール酸の過剰蓄積状態を招くこととなり、女性であれば乳がんや子宮ガン、男性であれば前立腺がん、大腸がんなどになりやすくなることは言うまでもない。

【子供のアトピーと対策】

乳幼児に関しては母親の母乳から栄養を摂取する場合においては、当然母親の栄養状態により母乳の成分が変わる。母乳の主成分は脂肪酸であり、オレイン酸というωー9の脂肪酸であり、それは免疫力の上昇だったり、悪玉コレステロールの除去などの作用がある。乳幼児は栄養の50%を脂肪酸から得ている。

なので当然母親の血糖値が高かったり、リノール酸の摂取量が多ければそれらは母乳の成分として影響が出る。お菓子やジュース、料理などによる砂糖の過剰摂取、サラダ油、コーン油、マーガリンなどを多くとれば体内のリノール酸が増える。

母親当人はもちろん、その母乳を摂取する子供たちも、リノール酸の持つ、炎症を起こしやすくする作用、免疫を低下させる作用により、アトピーや花粉症などを引き起こしやすくしてしまう。

乳幼児に限らず、離乳をした子供であっても理論は同じ。砂糖の過剰摂取、リノール酸の過剰摂取にりより同様の影響が出る。

対策としては当然のことながら、血糖値上昇を抑え、リノール酸の摂取を制限したうえで、オリーブオイル、アーモンドなどからオレイン酸の摂取を増やす。(割合を変える)
さらには魚の油、リノレン酸の摂取割合も増やし、脂肪酸の摂取割合の面から対処していけば症状は改善される。

花粉症対策、痒み対策としても、子供に限らず成人も同様の対策により症状が改善される可能性は高い。抗癌作用、免疫力のアップなどにも期待が持てる。

【エストロゲン分泌と男女差】

生物学上、男女ではエストロゲンの分泌量に差がある。
すなわち、脂肪酸の貯蓄量に差が出るということであり、男性はテストステロンというタンパク質(アミノ酸)を溜めこむホルモンの分泌量が多くなる。
※高校生くらいまでは男女差がほとんどない。

生理の1週間ほど前、1週間後当たりはエストロゲン分泌量が高くなるため、その頃摂取された脂肪酸のほとんどは吸収率が高くなる。その仕組みを逆利用してやれば、体脂肪の調整、健康状態の調整に役立つ。

痩せすぎている男性については、イソフラボンなどと脂肪酸を同時に摂取することにより健康的に脂肪を付ける事が出来る。

女性に関しても、太れなくて困っている人の原因は、エストロゲンの分泌量不足といえる。
軽い運動(激しい運動でも)や、血行改善による脂肪燃焼をすることによりエストロゲンの分泌量が増えるため、分泌している時に脂肪酸を摂取すれば体重、皮下脂肪を増やす事が出来る。

また、豆乳、納豆などをはじめとする大豆系食品も過剰摂取は様々な健康被害を生むが、太りたい人に関しては、スタートダッシュを決める意味合いで、脂肪酸との同時摂取をすると良いかもしれない。

男女のホルモン分泌の差を計算した上で、脂肪酸の摂取割合を調整すれば、太りやすい人、太りたい人も調整可能だ。逆に言えば、男女においては差があるので調整方法は異なるということになる。

【まとめ】

肌の痒み、アトピー、癌の原因は、炭水化物摂取、砂糖摂取などによる血糖値上昇、過度のストレスによる血糖値上昇、リノール酸の過剰摂取が主な原因である可能性が高く、それらの摂取を控えれば症状は改善されるし、予防にもなる。
さらなる予防策としては、オレイン酸の摂取、リノレン酸の摂取(これも過剰摂取は出血が止まらないなどの影響はあるが)、糖質制限などを行うこともあげられる。
これらの仮説に、糖化、抗糖化を加えれば、癌をも克服できるのではなかろうか。


食に溺れることなかれ。ヽ(;´ω`)ノチーン