【ニンニクの抗糖化作用1~糖化について】

糖化とは糖質とタンパク質(アミノ酸)が結合することにより脆くなったり炎症を起こしやすくなったりという細胞の劣化を引き起こす化学反応であり、シミ、シワ、血管の老化、視力低下、臓器、性器の硬化、骨の劣化などといった様々な病気や老化現象の原因となる。

『抗酸化』が大事と言われていたのは20世紀のことであり、『抗糖化』が大事だと唱えられるようになったのは21世紀に入ってからのこと。

糖化を防ぐには単純に糖質の過剰摂取を防ぎ(炭水化物、砂糖の制限)、タンパク質と結合する量を減らせばよい。しかしながら、血糖値というのは食事に限らず、ストレス(により分泌されるカテコールアミンと呼ばれるホルモン)によっても上昇する。筋肉を分解して糖を生成する糖新生と呼ばれる反応が起こるためだ。よって糖化というものは生きる上で防ぎようはない。なおかつ生きる上で必要な能力でもある。

生きる上で糖化が必要というのは、傷の修復などに見られる現象、例えば打撲などで青たんが出来、治りかけの際は皮膚が硬くなり黄色く変色する。修復にあたって血液を集中させ多量の酸素を送り込むことで修復を図るがこの際糖化反応が起こり、メイラード反応により黄色く変色する。また皮膚を硬くすることで再発や痛みなどから守る要素もある。というように糖化した細胞というのは硬くなるため、動脈硬化やシワなどの原因となるというマイナス要素もある。


さて、ニンニクに限らず、抗糖化作用というは、糖化する予定であったアミノ酸の代わりに糖化をしてくれる物質を摂取し、臓器や血液、皮膚などの糖化を防ぐ。余剰糖質を吸着し、排出してくれるという効果のことであり、当然その物質は糖質を吸着しやすいアミノ酸である。

その中で注目されているのが、《アルギニン》というアミノ酸の一種だ。
スーパーアミノ酸と呼ぶ学者もいるほどその効果は高い。

引用 http://homepage3.nifty.com/jnp/sub16_1(masukomi).htm
※『アルギニンの健康効果』
○血液サラサラ効果 ○成長ホルモン分泌
○脳疲労予防 ○免疫力向上
○肝機能強化 ○血糖値上昇予防
○筋力低下予防 ○骨の老化予防
○胃腸強化 ○滋養強壮効果
○解毒作用 ○鎮痛効果

引用終了

このアルギニンが抗糖化作用があるとされている。最近では《アーモンド》の抗糖化作用、《シナモン》の抗糖化作用なども話題となっていたし、自分自身でも検証してみた。(過去記事参照)
しかしアーモンド、シナモンはそれぞれ作用秩序が異なる。

アーモンドはアルギニン効果により上記のような排出効果が主であるが、
シナモンは吸着効果ではなく、疑似インスリン効果ともいうべく、排出ではなく肝臓へ糖質を貯蓄する効果により、血中の糖質量を減らすという効果だ。そのため肝臓の糖質貯蓄量が増してしまうため、肝臓自体が糖化してしまう可能性がある。肝硬変などの原因ともなる。


前置きが長くなったが、アルギニンが抗糖化作用を持つのであれば、アーモンドに拘るところではない。という考えを元に、今回は同様にアルギニン含有量が多い、ニンニクについて検証を行っている。

そこでわかったことを記載しようと思ったが、糖化について今まで書き残してきたことを書いてたら長くなってしまったので次の記事で。