【運動するから太る】

運動をすると脂肪が燃焼されます。燃焼したカロリーをエネルギーとして利用するためです。
また筋トレなどをして筋肉に負荷がかかると、筋肉繊維が損傷して熱を持ちます。それが筋肉痛となるわけですが、繊維を修復するためにアミノ酸(タンパク質)が必要となります。

当然運動直後には、流した汗の分だけ体重は減少します。

しかし運動前の体重というのは、人体の設計図に刻まれた数値であり、元に戻そうとする人体のシステムが働きます。体温が上がると平熱に下げるよう、傷が付くと元通りの形に修復するように、減った脂肪を元に戻そうとしたり、筋繊維修復のためにアミノ酸を蓄えようとします。(ホメオスタシス機能=恒常性維持機能)

脂肪燃焼に対してはエストロゲン、筋繊維修復にはテストステロンがそれぞれ分泌されます。

エストロゲンは脂肪酸を溜めこむステロイドホルモン。
テストステロンはタンパク質を溜めこむステロイドホルモン。


※それぞれ女性ホルモン、男性ホルモンと呼ばれますが、男女とも量の違いはあれど分泌されるホルモンです。

なので運動直後はそれらのホルモンの化学反応が起こりやすく、通常よりも、ものすごく栄養の吸収率が高いということになります。

『運動して体重が落ちたから食べても大丈夫!』というのが太る原因になります。

ホルモン分泌が落ち着くまで2時間くらいと言われています。(あまり好きな良い方ではないですが未実験なので。)

体重増を気にされる方は、激しい運動の後は、2時間くらい空けてから食事を摂ると良いでしょう。
反対に体重を増やしたい方は、食後にすぐ脂肪酸やたんぱく質多めの食事を摂れば、効率よく太れます。