過食嘔吐に陥る原因。
最初は食べてしまった罪悪感、太りたくないという気持ち、痩せたいけど食べたい!という矛盾した気持ちから嘔吐してしまう。吐くことが癖となってしまう原因は、【嘔吐するとスッキリする】というところにある。

吐く前の苦しさを和らげるために、嘔吐後分泌されるドーパミン。
快楽物質であり、依存の原因となってしまう。

当初の目的からはずれ、【吐くために食べる】という趣旨にいつしか変わってしまう。

しかしドーパミンが出た後の幸福感やスッキリ感はずっと続くわけではない。

血糖値が上がればインスリンが分泌され元の数値に戻そうとするように、ドーパミン値を下げる物質はコルチゾールというストレスホルモンだ。

これも血糖値同様、ゆっくり上昇し、ゆっくり下がる分には基準値を下回ることはさほどないが、嘔吐やアルコールにより急激にドーパミンが放出されると、急激にかつ、多量にコルチゾールも分泌される。

それによりテンションの平均値を下回るくらい下がってしまう。
コルチゾールは海馬を委縮して分泌されるため、一時的な記憶障害や、物覚えが悪くなったりといったことも起こりえる。お酒を飲んで記憶が無くなるのもこのためだ。

本題について、コルチゾールは血糖値を上げる最終手段として分泌される。最終手段というのは、出来れば出したくない物質ということ。

嘔吐依存により下がりすぎた状態が普通の状態となるということは、血糖値が高い状態が続くということ。
それは糖化(グリケーション)という現象を引き起こす。

糖化とは、血液中に長く糖分が残っていることで、タンパク質(コラーゲン、エラスチン)が糖化(グリケーション)し変性して硬く脆くなり、AGEs(Advanced Glycation Endroucts)という最終糖化産物となること。http://www.karadakarute.jp/tanita/diet/diet057.jsp

肌のシワ、肉割れの原因はまさにこれです。皮膚(コラーゲン)が固くなった結果ということ。
目の中の水晶体(レンズ)もコラーゲンで出来ていますので、視力低下の原因にもなります。
糖尿病と視力が関係するというのはここからも来ています。

嘔吐は、一時的な体重の数値だけに目を向けると陥りやすい状況ではありますが、結局は落ちづらい中性脂肪、糖化した細胞(通称:セルライト)を溜めこむ要因となります。それと共に血糖値上昇は血管収縮を招き、血行が悪くなるため、酸素不足によるむくみや、代謝率の大幅ダウンなども起こります。

【太る】という言い方でまとめるのは難しいかもしれませんが、体重という数字に表れない、シワ、肉割れ、落ちづらい細胞といった温床となるので、美を追求する方にはおススメは出来ません。シミの原因も糖質だったりします。(というか誰にもお勧めは出来ません)

その他、嘔吐により電解質の喪失というのもまた様々な病気やマイナス要素の原因となりますが、それはまた別の機会に。
『ビビッときたら書くブログ』 by nippy