「飢えた人に一匹の魚を与えれば一日の食とすることができる。しかし、もしその人に魚を捕る術を教えれば、一生飢えることはない。」


結構好きな言葉。

この世から飢えを無くそうと考えるならば、

食料を分け与えるより、食料の作り方、獲り方を教えよ。ってことだけど。


基本的にはこれには賛成。

困ってる人が居たら、救ってあげるのではなく、現状を脱出する方法、もしくはヒントを与えてあげたい。

自分はそうすることが、相手のためになる、と思っているから。


でもそうじゃない人もいっぱいいる。

お腹が空いている人に毎日食事をあげたとする。

与えられた人たちのお腹は毎日満たされる。

しかしなんらかの都合で食事を与えられなくなってしまった(自分の資産が尽きてきたとか)。

そうすると共倒れとか。

それによって責められることはないと思うけど、結果的に何も生み出していない気がする。


もうひとつ。

魚の獲り方を教えたあと、漁場で争いが起こる。

人の欲というものも計算しなければならない。

そうならないためには、獲りすぎや争いが起こる可能性までも事前にレクチャーしなければいいけない。


与えるだけ。 

教えるだけ。

与えたうえで教える。

どれが正解ということもないけれど、

教えるならばやはりその後どうなるかまで教えなければいけないなーと思う。


でなければ、

飢えを無くそうと思ってしたことが、争いを生んでしまい、また新たに飢えた人を生みだしかねない。


人に欲がある限り、計算通りいかないもの。

混沌とした世界とはよく言ったものだー。


悪と呼ばれる現象、思想を無くすとしたら、
それは『愛』でしか成し得ない。