みどりゾーン☆シルバー坂戸の「植木班」

みどりゾーン☆シルバー坂戸の「植木班」

我らシルバー「植木班」超高齢化社会の元気集団、出発!

 

一昨日、伺ったお家です。

 

伺った時点では、立派な家の前に木々が茂ってまして、

もう、こんなにまでしてしまって……

 

立派な松も、2年も手入れがされておりませんでした。

もう、茂って、茂って、って感じでしたが、どうにか

元の仕立てに戻せた感じ……

 

その他の植木達も、大々的に手入れ、夏前の今時期なので、

強剪定はこわいところなのですが、やってみました。

 

又、秋に、残る植木の手入れに来ます。ってことで、

まあ、やりがいのある、と言いますか、仕立てが面白い。

そして、立派な庭に仕立てたいといった、

創造心をかき立てるお家です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は気楽に一人仕事、

ちょっと大きめな黒松の手入れ。

明日から雨模様の一週間になりそう、

晴れた日は貴重です。

 

と仕事途中ではあったが、FB(フェイスブック)に投稿。

現場に着くまでは、下見をしてなかったかったのでどんな松なのか、

知らない。

 

I副班長から、松一本の仕事、やってみてくれと授かった。

その時、キャタツはどれを持って行ったらいいのか訊いたら、

「大」です。 

と言われて、オットこれは結構時間もかかりそうと直感。

 

しかしまあ、それ以上のことは聞かなかった。

やって見ろ! ってことなのです。

 

前日、仕事も一緒だったのですが、この松のことは聞かなかった。

I副班長からの仕事の依頼書は預かっていたので、時間があれば

見に行ってもよかったのですが、なんとなく……

一発勝負で決めてみたかった。

 

前日、仕事場でI副班長から、明日、松やるんだって? と。

ありゃ、お客さんから連絡が入ったんだなと、

だって、お客さんに明日伺います、って私が連絡入れたのは

そう言われる、ちょこっと前であったから、

なかなか、色々な方々が、この松の手入れについての

思惑が交差しているようだ。

 

そう、出発前にシルバーの集合場所で、IZ班長からも

声をかけられた。

「YO宅の松、やるんだって?」って。

ええ、YO宅って、シルバー植木班のおえら方にも有名なんだな……

なんとなく、プレッシャーを感じる。

 

朝、家を出るとき、一人仕事だからウォークマンでも聴きながら

やろうかなと、デイパックに入れて持って行ったのだが、

そんな余裕も無いかなと、キャタツの「大」と「小」を軽トラに

積んで出かけた。

 

現場到着。

結構でかい黒松。

キャタツの「大」で天辺にどうやら届く、天辺から始めるが、

やっぱ、高い。

ロープで、キャタツを固定、足場板で足場も作成。

どんな植木も大体は天辺の仕上がりで、決まる。

ってことは、天辺さえ綺麗に仕上げたら、手入れの半分は終わりです。

 

時間配分もある。

一日仕事として、終わりたい。

そして、丁寧に仕上げたい。

いつも、どんな植木でもですがこの、

相反する要求に頭と技術と経験と識知が必要になる。

要するに、早さと丁寧さのトレードオフは常にあります。

松の手入れ、時間をかければいくらでもかかるのです。

丁寧に仕上げようとすれば、いくらでも手間がかかります。

その辺を、お客様の要望を聞かずして、顔色で判断、

このくらいのスピードで、このくらいの手抜きで、

一日仕事で終わらせようと、作業全体の流れを頭に入れて、

作業開始になる。

 

現場到着

 

まずは天辺から

 

表側はキャタツも立てやすい

 

 

天辺は8分方終わったが、まだ右端が残る。 

大キャタツを玄関先に入れて、右端の手入れをしたいのだが、なにせ狭い。

不安定に立てかけてはみたが、足場も悪いし危ない。

キャタツをあきらめ、松によじ登り、右端の手入れをする。

形が確認できないので、多少の手抜ききは仕方あるまい、とまずまずの

天辺に仕上げた。

 

10時休みを、早々と終え、大きく張り出す下枝をのこして

お昼かと考えた、しかし……

玄関を覆うこの大きな張り出しかぶり枝の手入れは意外と時間もかかりそう。

頑張って、午前中に終えてしまおう。

そして、ほぼ終了した時間は12時30分。

肩の荷が下りた感じ、お昼です。 

 

いい感じに仕上がりました、少しヤッター感かな。(^O^)/

 

 

眺めながら食事、修正箇所をアッチコッチから眺め考える

 

ほぼこんなで、いかがでしょう (-_^)V

 

 

 

↓三人で一日かけた、大きなイヌマキ

 

 植木の手入れと一言で言っても、
木の種類により、色々なやり方がある。

わかりやすく言えば、松の手入れはほとんど植木鋏と手で、
一枝一枝,新芽を、丁寧に摘み取る、って感じです。
当然、とても時間がかかります。

松は他の手入れ方法がないので,どこのお宅の手入れでも
それなりに時間がかかります。

モッコク、この自然形といいますか、玉仕立てではなく、
車枝状に伸びた全体の新枝の「三つを割る」作業。
6~7月の作業になりますけど、これは時間がかかります。

しかし、時々そんなふうに仕立て上げられた

大きなモッコクを目にすると、

立派な植木だなーと感心します。

しかし、普通は、刈り込み鋏でバッサバッサと刈り込んだ、
玉仕立てが多いのですけどね。

刈り込み鋏でバッサバッサと刈り込む玉仕立てといえば、
「マキ」かなと、もっと早く仕立てるなら電気バリカンで
バババババー~でしょうかね。

しかしながら、
マキも植木鋏で一枝ずつ丁寧に透かし込んでいくやり方もある。
大きなイヌマキでしたが、三人で一日かけてそんなやり方で、
丁寧に仕上げました。
電気バリカンで仕上げたら、一人で一日はかからないだろうな、
と思えるボリュームでしたけど……

ということは,やり方で3倍の金額差があるわけです。
3倍って,大きいです。
一万円と三万円ですからね。
こうした、カラクリと言いますか、手入れ方法の違い、

手入れコストの差が生じます。

お客さんとしたら、丁寧に巧くやって欲しいのでしょうけど、
やっぱ、そんなにお金はかけたくない、

といったホンネもあります。

我々手入れをさせてもらう立場のホンネは、

人それぞれかもしれませんけど、

私としたらは丁寧に時間をかけて仕上げたい。
「早い」というのも一つの技術ですが、
遅くても、丁寧で本物といった手入れを目指したい。

我々、職人の立場としたら、どちらも出来るのです。
しかし早く、安くが、シルバー仕事のメインになってしまうのは
少し,残念な気持ちがします。

 

シルバーは安いけど下手だ、ってイメージになってしまいます。
 

 

 

↓大きな五葉松、これも時間がかかります