にほんブログ村外国人登録、登録証、在留カード
先日の記事の続きに成ります。
奥さんの在留資格が「日本人配偶者等」ということでビザも下りたので 奈良の入国管理局からその足で
奈良市役所へ「外国人登録」を行いにいく。
外国人登録というものは 法律的にはなんらかのビザを取得して日本に長期滞在する場合だけではなく 所謂ノービザである「観光目的」であっても一ヶ月以上日本に滞在する日本に滞在する外国人は届け出る義務があるとのこと。
台湾人のわが奥さんの場合 観光ビザは3ヶ月であって その期間内に配偶者ビザを取得すれば良いわけだが 基本的にそのビザが下りるまでの期間でも 外国人登録を行なわなければならないわけだが そこで外国人登録を行なうと 外国人登録の資格の項目に「観光」と書かれてしまうので 正式なビザが下りた後「日本人配偶等」と再登録しなければならなくなるので二度手間となる。入国管理局の職員さんのアドバイスで 正式なビザが下りるまで外国人登録は保留していたのだ。
<<ということで場面は奈良市役所>>
パスポートサイズの写真2枚とパスポートを添えて申請書の必要事項を埋めて窓口に提出する。
この書き込み事項には『国籍』と『申請者の本国での住所』という二つの欄があり、『国籍』には『台湾』、『申請者の本国での住所』には『台湾 台北市・・・・・』と記入し 窓口の職員さんのチェックを受ける。
職員さん「すみませんが 国籍の欄ですが中国になります」
私「中国というのはやめていただけますか 冗談じゃない!台湾でお願いします。」
職員さん「いや・・台湾の方の場合は 中国ということになっています。
私「確か法律が変わって 台湾表記が認められたのではないですか?行政指導も既にあって それを行なっている自治体もあるのではないですか?」
という問答を行なう。職員さん「調べてみます」ということでマニュアルというか資料集を持ってこられた。
職員さん資料をみながら「法律の施行はまだ先で・・・・」
と説明を受ける。その説明を簡単にまとめると「外国人登録証」というものが廃止され「在留カード」が導入された時点で台湾人に対する「中国」表記が改められるとのこと。法律の施行は何時何時からと法で決められているので職員さんの言うことはもっともではあるが お約束的に交渉してみる。
私「法はそうかも知れませんが『中国』と表記されると差別されますし、差別です。中国人じゃない人間がなんで中国人扱いなんですか、こんな人権問題とも言えることを法律の施行までとは言わずに直ちに実施して何の問題があるのですか!奈良以外で実施している自治体はないのですか」
職員さん「分かりました それでは入国管理局に問い合わせてみます。」
私「それから確認ですが 先ほど見せていただいた資料によると 在留カード導入時の表記は『中国(台湾)』と見えたのですが『台湾』で行ないたいのですが」と尋ねてみる。
実際このようなことでクレームを窓口で言えるのは私が日本人であるからであって 地方の役所といっても台湾人からすれば外国の政府機関に盾を突くこともできず「中国」を甘んじて強いられているのが実態なのだろう。
かなり 長い間時間をかけて入国管理局に電話を掛けてくれていた職員さんの電話も終わり再び窓口に呼ばれる。
職員さん「確認したところ現状では先取り表記の自治体はないようです。やはり在留カードが導入されたときに 資格等再検討した時に 表記を改めることになります ですから今回は中国ということで申し訳ないですがお願いします。」
また在留カード導入時も中国(台湾)とのこと
在留カード導入はまだ先だし今の時点で窓口で交渉しても意味のないことで勝負は導入時であろうということと 窓口の年配の職員さん 先ほどの資料や問い合わせの電話など 誠実に対応してくれたので困らせてはいけないと考えとりあえず国籍欄は中国ということで受け入れる。
そして『申請者の本国での住所』の『台湾 台北市・・・・・』のところに進む
職員さん「台湾の前に中国って入れて良いですか?」
私「拒絶させて頂きます。」
職員さん「正式な行政の大きな単位から記入しなきゃいけないので・・・・」
私「正式っていうなら中国じゃなくて中華人民共和国でしょ?そんなのありえませんし もし中華民国と記入することが認められたとしても拒否します。住所確認ならわざわざ中国を台湾の前につけなくても十分でしょ?なしでお願いします。」
職員さんも内部資料の部分であまり重要じゃないようで次に進む。
職員さん「それでは 台湾を台湾省にしてもよいですか?」
私「そのような行政単位は存在いたしません。省を認めるのは中国を認めたのと同じ意味ですよ、無理です。台湾台北市で郵便物は届くのですからそれでお願いします。」
職員さんもしょうがないかということで台湾台北市に落ち着き書類を受理していただく。

ということで頂いた 外国人登録証の引換券みたいな書類
最後に職員さんに抗議の総括として話を聞いてくださいということで 台湾人に対して中国人と第三国が勝手に決め付けることが どれだけ人権侵害で どれだけの侮辱であるのか説明し こんな抗議があったと上司に伝えておいてくださいとお願いする
職員さんも 実に悲しそうな表情で聞いていただき 了解いたしましたと言っていただき 役所を後に。
一部始終を隣で聞いていた奥さんは「しょうがないのよ」と台湾人にありがちな反応
以上
2010/8/29(日) 投稿
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