日本郵船株式會社ビル(現「基隆陽明海洋文化芸術館」)台湾基隆 | ひょっこりひょう「たいわん」島/(台湾ブログ)

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先日紹介した基隆港合同廳舍の隣、基隆駅の駅前ロータリーに面したところに 背の低いモダンなビルがある。陽明海洋文化藝術館という台湾の海運会社の陽明海運公司の出資した基金で運営されている文化施設となっている。

財団法人陽明海運文化基金会HP
陽明海運公司は、台湾が四方を海に囲まれ、海洋と人々の生活に密接な関連があることに鑑み、国民の
海洋文化へのさらなる理解と重視を深め、また全国民の海洋文化への認識度を高めるため、多様化した文化的、知
性的な生活空間を提供し、国内外の海洋文化イベント及び観光レジャー機能を促進させています。こうして海洋文化
の将来事業を育て推進しているのです。まず基隆駅前に建つ、1915年5月4日に竣工した砲火と歳月の洗礼を経た
歴史様式建築を再整備し、復古調でいて現代の海洋情緒あふれる新しいランドマークへと修復されました。それは「陽
明海洋文化芸術館」(OCEANIC CULTURE & ART MUSEUM 、略称OCAM)と命名され、2004年12月28日にオープ
ンしました。人々に海洋文化とのよき出会いの場として、海洋と歴史、地理、芸術、工芸といった人類文明の発展と多元
化した姿を学べ、見学者がおおいに遊べ、あきることがない空間を提供できればと願っています。
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陽明海洋文化芸術館の建物は日本統治時代には日本近海郵船株式会社の所有であった「歴史様式建築」です。建物
の特徴は尖塔とドームで、壁には「横帯」、牛眼窓、尖塔とドームが取り付けられていますが、この建築のラインは比較
的シンプルです。次第に「折衷主義」へと向っていく様式の風格があり、歩道に張り出した庇屋根部分はアーチ型の柱の
回廊となっており、当時の基隆西岸埠頭の重要建築です。それが港の西部の歴史空間及び基隆港発展の流れを保存し、基隆の日本統治時代における海運の地位にとって特殊な指標となる意味を具えています


台湾総督府土木部の森山松之助技師と井出薫技師による設計 大正4年1915年創建
第二次世界大戦の空襲で屋根の塔の部分を消失
建物の履歴に「日本郵船」「近海郵船」「日本大和株式会社」と色々でてくるので調べると
「近海郵船」は日本郵船の子会社で設立 戦時下の昭和14年に日本郵船に吸収されたが 昭和18年に郵船近海機船株式会社が設立と複雑なので 中華民国招商局が接収した時点で「日本郵船」なのか「近海郵船」かわからないが その後民間の海運会社陽明公司に払い下げられる。2002年歴史建築に登録 その2004年陽明海洋文化芸術館開館

台湾には地方などに文化、歴史などのテーマでこのような文化施設が現在273ヶ所あるそうで 古い建築物を保存、再利用ということで多くの日本時代の建築物が使用されておるのです。

以上
投2011/11/17(木) 稿
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