台湾・陳水扁前総統夫妻に無期懲役判決 | ひょっこりひょう「たいわん」島/(台湾ブログ)

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台湾・陳水扁前総統夫妻に無期懲役判決

産経
【台北=山本勲】台北地方法院(地裁)は11日、総統府機密費横領やマネーロンダリング(資金洗浄)などの罪に問われた陳水扁前総統(58)に無期懲役と罰金2億台湾元(約5億5千万円)の判決を言い渡した。事件を主導したとされる呉淑珍夫人にも無期懲役と罰金3億台湾元の判決を下した。長男の陳致中氏は懲役2年6カ月、側近の馬永成・前総統府副秘書長に懲役20年など、共犯として起訴された12人も全員が有罪という厳しい判決となった。野党、民進党など独立派は「馬英九・中国国民党政権による政治裁判」と強く反発しており、与野党の対立激化を招く可能性もある。

 地方法院は陳前総統を収賄、職権横領、文書偽造など6つの罪で、呉淑珍夫人は7つの罪で有罪と認定し、夫妻に選挙権などを含む公民権の終身はく奪も言い渡した。

 陳前総統は2000年5月から2期8年の任期中の汚職疑惑で昨年11月、台湾の最高検察署(最高検)に逮捕され、12月に呉夫人とともに起訴されていた。

 陳前総統らは(1)総統府機密費などから計1億415万元を不正に私的流用(2)工業団地の土地取引で総統職権を乱用し、1億元と600万米ドルを取得(3)公共工事の入札で273万ドルのわいろを受け取ったーなどとされた。

 しかし今年1月から始まった公判で陳前総統は起訴事実を全面否認。馬英九政権による「政治迫害」と検察当局を非難、一貫して無罪を主張してきた。

 判決に対し、陳氏の事務所は「予想通りの違憲・違法の無効判決」と判決に当たった蔡守訓裁判長を強く非難しており、控訴は確実とみられる。関係者によると、出廷を拒んだ陳前総統も拘置所内で平静に受け止めているという。

 台湾の総統経験者が逮捕され、無期懲役の判決を受けるのは史上初めて。これまで裁判を見守っていた民進党も「政治の介入は明白であり、陳氏の控訴を支持する」(柯建銘・中央政策執行長)と支援の姿勢を鮮明にし始めた。

 許添財・台南市長を中心とする民進党の支援組織が16日までにそのための具体策をまとめることになった。

 馬英九政権は8月の台風8号災害の救援不手際で支持率が急落、10日の呉敦義・行政院(内閣)体制の発足で再出発したばかり。民進党が陳氏の判決を機に馬政権との対決姿勢を強めることになれば、台湾政治の混迷が深まる可能性もある。


『無期懲役』

一審の判決とはいえ驚いた。昨日悪い予感がして 張学良の90歳になるまで実に50年間、『無期懲役』ともいえる幽閉を記事にしたが ある意味軍閥のライバルであり 歴史的スターであった張学良を葬り去る為に 蒋介石はそこまでやったのだ。蒋介石を神と崇める馬 やり口まで同じである。
現在台湾は 実質死刑が停止された状態であるので 無期懲役は死刑に相当する刑量であり 異常な司法判断といわざるを得ない。


『総統府機密費横領』
総統府の『機密費』そもそも 国家の機密に関することなど 総統に託された 領収書不用の経費であり 使用用途など明らかにしないし 使用用途に関して干渉を受けない性質のものであり そもそも問題にされること自体が異常なのだ。

これに対し『馬英九の特別費』というのは 市長の裁量で出費できる公費であり 行政手続のショートカットをしているだけで 仕様用途、領収書は必要であり 開示されなければならない経費、総統の機密費とは全く性質が違い『子供のお土産のセーラームーン』は買ってはいけないし『飼い犬のドックフード』をこれで処理をしてはいけないのだ。
まして馬英九は「議会」で 公的なもの以外一切使用していないと偽証までし 領収書が出てくると 特別費は「市長の生活給」という 法律に規定されていない解釈で 裁判に介入して無罪だった。

職権横領
政治資金かそうでないのかの問題となるだけで 政治資金として適切に処理されていないのであれば『手続き上のミス』、だいたいどこの国でも 微罪である性質のものであり こんなんで死刑相当の無期懲役は異常と言わざるをえない。

Wikipedia
1986年、蓬?愬島雑誌事件で国民党立法委員馮滬祥から名誉毀損で告訴され懲役1年(後に8ヶ月)の判決を受けた。この事件で在野から裁判に対する非難の声が高まったが、陳は判決後控訴しないことを宣言し服役した。同年、呉淑珍が立法委員に当選し、翌年刑期満了で出獄した陳水扁は弁護士活動を再開する傍ら、呉淑珍の政策秘書として活動を再開した。

※ 呉淑珍への国民党のテロ85年11月


呉淑珍夫人にも無期懲役
民主化直前に 国民党のテロで 半身不随の車椅子生活となりながら 国民党の弾圧により獄中にあった陳水扁の代わりに選挙で当選した 民主化の功労者である。この夫婦に政治弾圧をし続ける国民党という図式でまずこの事件は語られなければならない。

おそらく国民党は裁判を長期化し 地方首長選挙、立法院選挙、総統選挙と節目ごとに裁判の判決などを利用しつつ 選挙を有利に持っていくのだろう。 

1986年に判決を控訴せず刑を確定させ「光栄入獄」と称して 国民党の司法弾圧を世の中に発信した陳水扁、その気概が政治を変えたのだ 

この異常な司法を後世に訴える手段は 控訴せず無期懲役を確定させることではないのだろうか そうすれば必ず正義の神様は微笑むのではないだろうか?


台湾は政治制度、民進党が合法化されたという意味での民主化だけである、無血革命であり 台湾人政党である民進党が穏健な改革しかしなかったので 国民党のファシズム機構即ち 警察から検察、司法、マスコミと社会システムは全て社会に温存されているのだ 台湾は形式的に民主化はしたが民主的社会ではない やはり『革命』によりファシスト政党の残した社会制度は徹底的に破壊されるべきだあった。



以上
2009/9/12(土)投稿

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現在は仮釈放中 病状はある程度回復しているものの 元に戻ることはなく痛々しい感じで・・・
司法の独立性のない韓国は政権が変わるたびに 前政権を司法を使い叩くことが繰り返されているが 台湾は政権が変わっても「国民党の司法」が「司法の独立」ということで存在するということで 韓国よりはましかな