革命思想を強要される不幸(208) | ひょっこりひょう「たいわん」島/(台湾ブログ)

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革命思想を強要される不幸


機会均等の平等と自由な経済活動がされれば 必ず大きな権力も生み出してくるのが人の世。
特定の特権を持つ人たちは 自由な経済活動で有利であり なお且つ権力も法も 民主主義議会制度を利用しながら常に先行者に優位であることを否定しない性格が 議会制民主主義の属性でもある。
そして権力は 権威を付加することを忘れずにそれを強固なものと仕上げていくものである。
人間の性は名誉と権力を追求する生物でなければ人ではないともいえる。
人間とは他人の頭を押さえつけて向上心をもつ悲しい動物である。

その極地が政治の世界であり 政治の世界に身をおく人間はその傾向が特に強い。
国家の運営は政治の世界である為 権力と名誉が一体化する機会は極力避けるべきで場所でもある。
名誉と権力の一体化を 最小限にとどめた立憲君主を奉ることで これを防止しするのは優れたシステムであり 
また評価の分かれる業績ではなく 歴史性にあるこれは万人に受け入れ易い性質のものである。
人間の本性を考慮せずただひたすら身分的との理由でこれを否定することは ライオンに菜食主義を説く行為と同じ 説は立派でも意味は限りなくない。
天皇が日本国統合の象徴であっても 民主主義国であり 天皇が身分制度の象徴にしたこともなければ 天皇の国事行為は 厳密な政教分離の原則によって行われ 政教分離にも違反せず 国柄の発露としての天皇が神道の祭主であることは 大和民族なら許容の範囲である。
また 大日本帝国憲法下でも日本国憲法下でも民主主義の発展啓蒙に天皇が尽くされ 他の共和国の民主主義の発展速度と比較しても劣るどころか その成熟度は高い。
そんな風に私は天皇の存在をとらえている。

日本の幸運は 後から来た移民に 君たちも黄帝の子孫だという神話の誇りを押し付けられたり
隣の国の地名がメインストリートに名づけられることもない
また一政治家の銅像が権威付けのために公共施設に鎮座することもない
君たちの言語は大陸の一方言だからと使用を制限され外国語が国語となることもなければ
隣の国の国父も輸入をさせられることはない
またたかが2世政治家に 市民は私の子供と偉そうに説教させられることもなく
国や市民の行事に のこのこ現れ舞台の上で何の身分か知らぬが手を振る醜さを目にすることもない
自由な臣民である幸せを味わえる 日本という国に生まれた幸運を私は感じる。


李登輝さんは「台湾人に生まれた悲哀」を「台湾人に生まれた幸福」へと国づくりのビジョンを語られたことがあったが
その幸運への転換である 自分の国のことを自分で決めることができているのであろうか

以上
2008/1/20(日)投稿

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