31)民たる覚悟 2004/12/ 7 投稿2017 2019 | ひょっこりひょう「たいわん」島/(台湾ブログ)

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31)民たる覚悟 2004/12/ 7 投稿2017 2019


中国海南島で思う。中国のハワイと称される場所 台湾の遥か南方にあり常夏と思いきや 12月に半ズボン半そでなどで過ごすのは無理であった。南シナ海に飛び出した島は 太平洋には面していない内海、暖流の関係でおそらく冬は沖縄の方が暖かいだろう。ここもまた台湾と同じく中国大陸とは海を隔てた島 ベトナム東方、人の顔も広東や福建とも違う。まず感じたのは中国本土との交通マナーの違い 明らかに海南島は運転がおとなしく 自己中心の勝手な運転の本土との相違は乗車後数分でわかるほど。
大陸という風土がもたらすものは 自己中といういい意味での強奪精神が無ければ生存競争に勝てず子孫を残せないほど過酷で 島というところは 助け合いの遺伝子を残すのであろうか?とタクシーに乗りながらぼんやり考える。
争いごとを避ける性質もまた土地の生み出すもの 衣食住全てにわたり 几帳面な繊細さは決め事を整え 法治を受け入れることも 民族DNAに刻み込まれたもの。これが何に起因するのかということを突き詰めれば「風土」がもたらし、法や取り決めに従うという「性格」が「大和心」である。
繰り返される四季の変化への準備がこの性格を生むひとつの種、 繰り返される四季でありながら これがもたらす崩れやすい自然、山を治めることが 治水となり 田畑収穫をもたらすことになる。 海の幸までも。神道的神との付き合い方も知恵、 21世紀の環境保護の優れた法が 未来永劫これを継続を約束するほどの力もなく 神々との付き合いを超えるものでもない。 連綿と続いてきたこの「古臭い」ものは 良性にして大事なものである。
新期造山帯の急峻な山地に降り注ぐ雨はあっという間に海に流れ込む 山に水を蓄える神道の知恵は 水争いの起きうる日照りのときに用意され 法や決め事を守る「国柄」や「民族性」は風土からのさまざまな働きかけにより作られていき 鎮守の森の風景を生む。

以上
2006/7/26(水) 投稿