12)国民性、民族性の形成 2004/ 6/19 投稿 1068
国民性、民族性の形成がなにによるのかを ひとことならば 風土。
しかし国民性や民族性が継続かつ重層的に重なったものなら要素はまだある。時間軸による変化がそこには存在するからだ。
言語(日本の場合は日本語)も大きく民族性に影響を与えている。
日本列島北は北海道から南は沖縄まで 島とモンスーン気候というある程度要素を除けば地域差という風土が連なり変化し 言語も距離により時間軸の違いを生み変化をともなう。ただ気候を越えた単一言語がひとつの塊としてつなぎとめる働きもする。 風土が生み出した言語が風土を越えたものをつなぎとめているこのかたちからいえば 風土のみが民族性の一因でないといえる。
ある一地域で起きた歴史的事実がことわざ、単語、物語として 同一言語地域に広がり 経験してない歴史さえも 歴史として共有し 記憶としてとどめられ民族のDNAとなる。
宮廷内で培われた敬語なども 時代がくだればやがて日本列島の隅々まで覆い 京都(皇室)と下北半島に住む農民を無関係のように振舞いながら1000年を越える歴史を共有物として一体化させる。
以上
2006/4/7(金) 投稿