10) 遠藤周作 2004/ 6/ 5 投稿990 | ひょっこりひょう「たいわん」島/(台湾ブログ)

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10) 遠藤周作 2004/ 6/ 5 投稿990


遠藤周作は 強烈な母親から与えられて信仰によって 生涯をキリスト教、神とはなんぞやと信仰の意味を追い求めながら 人生の終わりには輪廻の彼方、深い河にはまった。
日本人としての自分と キリスト教徒としての自分
信仰というものは外部環境に作用されない絶対的真理であるなら どこであろうが誰であろうがその真理に救われるものである。日本人であろうが信仰に障害はないものである 受け入れられない葛藤を生み出す「日本」
という存在。日本人遠藤周作の神と信仰、日本人を離れることも 信仰を直輸入で受け入れることのできない「抵抗感」これが 深い河ではなかったのでないだろうか。

「西洋の合理性」が近代科学を生み 人為の排除された無機質で機械的であり これは旧世界から放たれた自由な思想のように見える しかしその根底にある物の見方はキリスト教的旧世界の呪縛に過ぎないことを 信仰と葛藤した遠藤周作の出した答え 深い河であり 地球上のどこにも植えることの出来る植物はないのである。

以上
2006/3/31(金)投稿