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【台湾神社の唐獅子発見】圓山飯店から忠烈祠そして国父記念館(中山記念館)と行きたくない台北の見所へ②

劍潭公園は圓山飯店のふもとにあり台湾神社にあった狛犬さんが二対あり 台湾神社の残された数少ない遺構なのです。「劍潭公園の狛犬」
さすがに立派で 挨拶して側道を登り圓山飯店へ

圓山飯店は1952年開業したホテル。表面上はつくろっているが蒋介石の妻である宋美齢が私的に建てたといわれるもの。台湾神宮を破壊して建設。台湾の日本資産の接収は法的ルールがかなり厳密に適用されて 神社跡は例外的に宗教法人とみなされず宗教法人が引き継ぐことはなかったが 官営の神社は 軍が接収して烈士廟になったり公共財産となっている場合が多いが 宋美齢も宋財閥が国家の資産を盗み取った代表的なものだろう。国家の迎賓館的役割をになっていたようだが 固定資産税も長く払わず 宋美齢の国家の私物化なのだ。「1995年 -- 屋根改修工事の際に失火、12階以上全焼。」の時台湾人はみな「台湾神社の祟り ざまあみろ」との気持ちだったと言う。
とりあえず正面から圓山飯店を撮影、以前訪れたとき 正面の門に1対 全景を撮影したところに1対 唐獅子があったのだが 多くの人が「劍潭公園の狛犬以外に遺構はない」としているし この唐獅子は戦後据えられたものとの認識のようで 自分も日本の狛犬の特徴と異なる 左右相似形のよくある唐獅子なのでそうであると考えていた。しかし高雄神社跡でも古い日本統治時代の写真をみると 狛犬タイプではない唐獅子タイプが神社に奉納されている例もあったのでとりあえず撮影しておくことに。


古い日本時代の台湾神社の写真をもっとたくさん見て判断するべきだとふと思い検索して調べると 田中克己さんという文学者の台湾旅行という昭和8年のスナップ写真に唐獅子が登場 見比べて見るとこの唐獅子 全く同一のものであった。台座には台湾総督石塚英蔵とあった。
考えて見れば 台湾で多く作られる唐獅子が神社に奉納されただけで 唐獅子イコール神社とは関係ないという先入観は間違いだった。やはり何度も行って見ることによって考えて見るということは大切なことなんだなって反省。ちなみに台湾総督の石塚英蔵は第13代台湾総督で霧社事件の責任を取って総督を辞任した人で有名。


なにかの石碑なんだけれど これも台湾神社時代のものの文字の書き換えかもしれないな~
以上
2012/3/19(月) 投稿

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