自然と歴史と鏡 2003/ 6/28 大和心 No.1530
歴史物語に大鏡、増鏡、水鏡
「かがみ」鏡はかげ「影」からの派生語。
鏡が信仰の対象である日本は 等身大に映し出すものを本質とし抽象化しなかった。この自然のなかで生きるものの考え方に アポリジニが 聖地に動物画を描いたのとは趣を異にしている。
仏教、ヒンズー、キリスト教文明など多くにいたる宗教が 絵や像として視覚化する作業という 人間の作為が入るのに対し 「鏡に映し出されたもの」という形で ひとの穢れを排除したのであろうか
万世一系の天皇、伊勢神宮の遷宮も ものの本質を作為をもって変えないという考え方が根底にある。
おごそかに たもたざらめや 神代より
うけつぎ来る うらやすの国
明治天皇御製
以上
2006/3/29(水) 投稿