
梅原猛「仏像に思うー(下)」講談社現代新書に 北海道薬師寺の子安地蔵、宮崎国分寺跡の大日如来、山梨の馬頭観音、京都清源寺の羅漢像、ともに江戸時代末期の60歳をすぎて 30年間に全国に千体の仏像を彫刻した「木喰」による作品の写真があった。
この荒削りで粗暴な仏像に日本仏教、土着の木の文化と融合した縄文心を作品から感じる。
この仏像をみると 外来の思想により「仏像」というきっかけと形を与えられたが 日本の風土そのものの表現化であり 文化とは起源で花咲くものではなく 種がどの土壌に落ちるかということにつきるのである。
以上
2006/3/19(日) 投稿