☆墨絵に書きし松風の音 2001/12/28 大和心 | ひょっこりひょう「たいわん」島/(台湾ブログ)

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☆墨絵に書きし松風の音 2001/12/28 大和心

↑ 島津邸 仙巌園 獅子乗大石戸燈篭

 川端康成のノーベル賞受賞記念公演「美しい日本の私」のなかで紹介している一休の道歌 「心とは いかなるものを 言ふならん 墨絵に書きし 松風の音」 とあり その講演で「日本の造園ほど複雑、多趣味、綿密、・・・その凝縮をきわめると、日本の盆栽となり、・・極めて狭小、簡素も茶室は、かえって無辺の広さと無限の優麗とを宿してをります。一輪の花は百輪の花より花やかさを思はせるのです。」とある。 墨絵に書きし松風の音のように ひとの作ったものから自然音が聞こえてくる。 簡素ななかの奥ゆきに 人の持つ想像力が結びついたとき 音をかなで出す。歌会始めで天皇が使われる和紙は平安時代にすかれたもと聞く この意味するところは「松風の音」をうまく響かせることにある。 大和心は 簡素であればあるほど動きだす心 すぐれた気づき、思いをはせ、寄せる心。

以上
2006/3/4(土) 投稿