☆本居宣長と上田秋成 2001/10/21 大和心
敷島の 大和心を人問はば 朝日に匂ふ山桜花。
あまりにも有名な本居宣長の美しいく「大和」を突き詰めた宣長の思想を表現した代表的和歌です。
かなり多くの同種の歌をのこしたようで
このように 桜、大和魂に特別のこだわりを持った宣長を評して上田秋成は
やまとだましいと云うふことをとかくいふよ。どこの国でも其の国のたましいが国の臭気也。おのれが像の上に書きしとぞ、「敷島のやまと心の道とへば朝日にてらすやまざくら花」とはいかにいかに。おのが像の上には、尊大のおや玉なり
とにかく皇国を万国の上に置かむとする程に、彼の智術を以て己れ尊大をふるまう漢土の道と誹謗するに同談なるべし。大和魂と云うも、偏るときは、漢籍意(からぶみごころ)にひとし。
つまり漢意を排除するなかに漢意を生むものは常にあるということであります。
以上
2006/3/1(水) 投稿