ぬけ殻 | 皮膚呼吸

皮膚呼吸

瞬間 瞬間に肌からしみ込んでくる つぶやきです

熟成した夏が蝉しぐれと共に交響曲のように広がっていく

この仕組みをこさえてくださったのは

この仕組みに驚きを感じられるように仕組まれたのは

ど な た


人間の意識の向こう側

とうもろこしの甘みが細胞を形つくる

抜け殻になった頭のなかに暑い光の矢が射られる

ひとつ閃きが現れては消えてゆく

時間と空間は人間の妄想だよと

なんというのか

神様というのか

神様のいたずらというのか

そういう想いをいただくことが


お盆がくれば母の一周忌

息子が、娘が、孫が帰って来る

蝉の抜け殻と 齧りかけのとうもろこしのむこうに

はかなさと嬉しさが入り混じる


それにしても昨夜の冷やし中華は美味かったのだなぁ