皮膚科メモQ&A23 美容医療を考える 厚労省の動きは? | FF残日録のブログ

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広島県出身。各地で皮膚科の医療に関係してきました。2017年から,高槻の病院に勤めてます。過去の文書や今の心のうちを,終活兼ねて記して行こうと思ってます。2023/1/8に、dermadreamからFF残日録のブログに名称変更。

令和6(2014)年10月30日に東京で行われた第111回社会保障審議会医療部会で議論されている資料をみて、政府とりわけ厚労省の美容医療に関係する理解を共有してみましょう。この会は24名の委員で成り立っていていますが、美容関係の医師は参加しておられないようです。部会の目的は、美容医療に関する被害を防止し、質の高い医療を提供するにはどうしたらいいかを検討することだそうです(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44808.html)。

沢山の資料があります。代表的な資料を紹介いたします。

 

確かに美容医療に関する相談件数の増加しております。件数で見れば、5年間で約3倍になっています。

 

 

次に議論の背景となる、保険診療と自由診療の区分けを見ます。

 

そして、美容医療の議論範囲を見ます。

 

 

議論の対象は、外科的手技、被外科的手技、内服的療法の医行為で、美容目的の項目にあります。非医療行為の脱毛が議論の対象になっていないのは、気になるところです。