美容皮膚科メモQ&A18 主な治療法・施術法 2) ケミカルピーリング | FF残日録のブログ

FF残日録のブログ

広島県出身。各地で皮膚科の医療に関係してきました。2017年から,高槻の病院に勤めてます。過去の文書や今の心のうちを,終活兼ねて記して行こうと思ってます。2023/1/8に、dermadreamからFF残日録のブログに名称変更。

ケミカルピーリングは、皮膚に化学物質を塗布し、皮膚表面を剥脱させることであり、その後の創傷治癒機転による皮膚の再生に基づく様々な現象を利用した治療・施術法です。

 

日本皮膚科学会ガイドラインによると、表のように用いる試薬によって深達剥離レベルが異なります。結果として皮膚の再生・若返り効果や痤瘡などへの治療としての有用性が示されています。EBMに基づく対象疾患は、ざ瘡、日光(性)黒子、肝斑、雀卵斑、炎症後色素沈着、小じわ、です。

 

ケミカルピーリングの剥離深度による分類 

古川福実ほか:日本皮膚科学会ケミカルピーリングガイドライン(改訂第3版)、日皮会誌118:347-355, 2008

(文責 古川福実)