乾癬の内服治療アプレミラスト
10/26に第74回和歌山県皮膚科医会学術講演会で、最近の乾癬の内服療法について勉強しました。一般名アプレミラストのこの薬は、クリニックで最も使用されている薬です。内服薬なので、皮膚科医側にも患者さんにもメリットがあります。といっても高価であることは事実ですが、最近の抗体製剤や注射製剤と比べるとかなり安価です。
効果のほどは、私が勤務する病院のデータからすると、ざっくりで6割ぐらいの効果があります。
副作用としては3割ぐらいに軟便があります。温故知新「正露丸」が効きます。若い先生には正露丸と征露丸の歴史的背景の蘊蓄を伝授しています。
なぜ効くか?炎症反応を抑えます。メーカー的には免疫抑制剤ではなく免疫調整剤なので、過剰な心配はないといったニュアンスの説明があります。抑制であれ調整であれ、免疫のバランスを崩すのですから、さほど差異はないというのが私の意見です。