美容医療を巡っては、美容皮膚科と美容外科とのすり合わせが以前から求められています。実際、日本皮膚科学会と美容皮膚科学会は以前から、日本形成外科学会を介して会議を行っていますが、なかなか進まない様です。
日本美容皮膚科学会の会員数は3,000人で、日本皮膚科学会(会員数13,000人)の中では2番目に大きい関連学会です。ちなみに、日本美容外科学会は2つあり、JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery)と JSAS(Japan Society of Aesthetic Surgery)があり、前者は日本美容皮膚科学会に似て日本形成外科学会と包括的関係にあり後者は独立性が極めて高いという特徴があります。日本形成外科学会の会員はほぼ5700人で、JSAPSが約1500人です。二つの日本美容外科学会の合併は論議されていますが、何かと問題があるとのことで頓挫している様です。皮膚科学会は、まずはJSAPSと議論していると聞いておりますが、成案をみるには至っていない様です。
とは言いながら、喫緊の問題として「美容皮膚科と美容外科との協働」の論議から実行に移すべき時に至っています。最重点ポイントは教育体制の充実です。