アトピー発症と乳児期の噛み与え 論文アクセプトは皮膚科教授の喜び | FF残日録のブログ

FF残日録のブログ

広島県出身。各地で皮膚科の医療に関係してきました。2017年から,高槻の病院に勤めてます。過去の文書や今の心のうちを,終活兼ねて記して行こうと思ってます。2023/1/8に、dermadreamからFF残日録のブログに名称変更。

アトピー発症と乳児期の噛み与え 皮膚科教授の喜び

乳児期の噛み与え(親が食物を噛んで柔らかくして子に与える)は百害あって一利なしと言われています。和歌山医大皮膚科の博士研究生で歯科医でもあるK先生の横断研究(アンケート調査)で、乳児期の噛み与えにより、児童期のアレルギー疾患、特にアトピー性皮膚炎の発症リスク低下の可能性が示唆されました。苦節8年、”Saliva Contact during Infancy in Relation to Allergy Development in School-age Children” がJournal of Allergy and Clinical Immunologyにアクセプトされたそうです。

頑張り屋さんの頑張りが認められた時、皮膚科教授の喜びの一つです。