アトピー性皮膚炎は掻いてもいい アレルギー週間の講演会から
毎年2月17日から23日の1週間を「アレルギー週間」として全国各地で医療相談や講演会などを実施し、啓発普及活動の重点期間として位置づけさまざまな活動が行われています。アレルギー週間は、日本アレルギー協会が石坂公成先生(京大教授を兼務されていた)と奥様の照子先生がIgE抗体を発見され、その成果を発表された2月20日(1966年)を「アレルギーの日」と制定したことから始まりました。
全国の教会支部が行うので、2月上旬から2月末にかけて、市民公開講座が行われるの通例です。
今日は、和歌山県の市民公開講座をWebで拝聴した。アトピー性皮膚炎を小児科の先生と小児アレルギーエデュケーターの看護師さんが発表されていました。その中で、アトピー性皮膚炎は掻いてもいい、といったニュアンスのことをおっしゃっていました。実は私もこの15年くらいは、市民公開講座や講演会などでは、ニュアンスの違いはありますが、「掻いたらダメ!」ではなく「掻いて肌を宥めてあげよう」とお話をしています。自分が皮脂欠乏症で大変痒かったり、息子がアトピー性皮膚炎であったり、小児科でアトピー性皮膚炎外来をするようになって、様々な理由からそのようにお話をするようになったのです。