所属部署が「脱・営業」というコンセプトを掲げるからか、
「自分もシステムに詳しくなりたい」という声をチラホラ聞くようになりました。


CC:kris krüg

私がする回答はいつでも同じで、
「それであれば、HTML 辞典と js の本を買ってきて、
自分で自己紹介のウェブサイトを公開してみると良いですよ」

という事をアドバイスしています。

まずは簡素でも良いので自分でHTMLを書いて、ウェブサイトを公開してみる。

自分の手元のファイルと、サーバ上のファイルを更新したり、
誤爆したりを繰り返しているうちに、
インターネットの基礎である「クライアント-サーバモデル」が
理解できると思います。

また、IPやドメイン、URLとは一体何かもぼんやり理解出来ていくと思います。

適当に書いてもなんとか表示してくれるHTMLは、入門にぴったりです。

で、次にCSSを触ってみる。ごちゃごちゃしてたHTMLがキレイになるし、
タグになんでIDを振ってあるのかわかると思います。

そこらへんわかってくると ad blocker がCSSベースで広告をブロック
する時の挙動も分かるようになるでしょう。

そして、js を触ってみて、折角広告業界にいるのだから、
set cookie を試して見れば良い。

3rd Party cookie の問題も、何回説明されるより自分で試してみるのが
一番良くわかると思います。

外部ファイル化をやってみれば「計測/配信タグ」ってなんじゃ?
ってのもなんとなく分かるでしょう。

そして、そこまでやればフロントサイドでどんな事がされてるか
わかると思うので、余力があれば DB触っても良いし、
HSP みたいな簡単な言語に挑戦してちょっとプログラムしてみても良い。

「クライアント - サーバモデル」を理解していて、どのレイヤーで何が
行われるのかを理解すれば、だいぶ話についていけるようになると思います。

そこまでやらなくても、HTMLを自分で書いてサイトを公開するだけで大分変わります。
自分達の仕事を理解してくれようとしているあなたを、
エンジニアが見る目もちょっと変わるでしょう。

で、

これ、5-6日もあればできてしまう非常に簡単なアドバイスなんですけど、
やりきれる人ほとんどいないです。典型的な第二象限課題なので、
忙しい人ほどやり切れない。

だから、せめてメディア管轄のビジネス人材にはこういう類の
初期教育をしてほしいなと切に思います。
エンジニアが教えたら同期同士も仲良くなるだろうし。

ちなみに、僕が一番はじめに手元においておいたのは↓の本です。
これを片手に、HTML入門みたなサイト見てやりました。
詳解HTML&CSS&JavaScript辞典 第6版
大藤 幹 半場 方人
秀和システム
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