ライフネット生命の岩瀬副社長の『入社10年目の羅針盤』を読みました。
すごく良い内容で、改めて自分にとっての栄養分になったのですが、
中でもひとつ、とても共感した内容があって、それが、
鶏口となるも、牛後となるなかれの
一節です。
私の座右の銘といってもいいくらいの言葉なのですが、
簡単に言うと「大集団のひとりになるよりも、小さな集団でいいからトップになれ」
ということわざなのです。
岩瀬副社長は、コンサルティング会社にいた時分比較的小規模なプロジェクトに
参加する機会があり、大プロジェクトに参加している同僚からは
「岩瀬は随分地味なプロジェクトに回されたな」
という揶揄を受けた事があるそうです。
しかしながら、事実は全く逆でした。
大プロジェクトの「その他大勢」として働く同僚と比べ、
人員の少ないプロジェクトでは、ひと通りの仕事を全て自分でやる必要が
あります。もちろん、決断経験も多くなります。
この「全てを自分でやる」という経験が彼を大きく成長させたと
回顧しています。
私はサイバーエージェントのキャリアの多くを子会社で過ごしていますが、
この子会社キャリアを愛している理由はまさにここです。
仮にも会社なので業務だけに限らず経理、人事、労務と分野を問わずに
ありとあらゆる問題が連続して起こり、それら全てを比較的限られた
資源で解決して行かなければいけません。
(念のため、本体本社機能のプロフェッショナルの皆さんももちろん
協力していただけます。毎回、ありがとうございます。)
時として実力不相応なのではないかと思えるような問題も起こりますが、
それが自分を成長させてくれます。
そうやって、子会社キャリアを通じて大きく成長した同僚を何人も
知ってます。
時折「あいつも俺の部署にいた時は○○だったのになぁ」
という回顧をする中堅社員に会うことがあって、
実力格差とはこうやってつくのかと痛感した事もあります。
もちろん、私は子会社キャリアを通じて「鶏口」経験をしていますが、
PM、リーダー、キャンペーン隊長と会社の中にはトップをやる経験が
腐る程転がっています。
自分を成長させたい人には是非一度「鶏口」経験をする事をおすすめします。