最近何人かのリーダー、MGRと話していて決断をする時のバランス感覚に
ついて聞かれました。

事業・現場、柔剛、といったバランスをどう考えるかという具合に。

それに対する私の回答はシンプルで、
「メンバーや上司がもっともやりづらいのは軸が無いリーダーである」
という事です。

褒める、叱るのバランスというのもまさにそうで、
ある時はほめるが、ある時は大した事がないことを指摘される
というのは「何が正解か分からなく」なるので非常にやりづらいと思います。

利益の話だけしかしないリーダーが好かれない事が多いことを肌で
感じますが、実はこのタイプは結局利益をベースにして話を進めていけば
良いので、やりやすさでいくと、とてもやりやすいです。

バックオフィスとプロフィット部門の間のセクショナリズムみたいなものも
起こったりはしますが、それも組織の判断軸があればすっぱり割り切れる問題です。

結局のところ、自分の判断基準はこれである、ここに戻って判断する
ということがメンバーとすり合っていると楽になるのはリーダーです。
何故ならば、的を外した提案が出てこなくなるからです。

また、ひどい事態に陥った時にも説明責任を果たす事ができます。
「私はこう考えた。だからこの決断した」というように。

これが変にバランスを考慮したものだと説明がつきません。

「現場の業務負荷とのバランスを取る為に目標を下げたけど、結果部署が無くなった」
「上司がこう言ってたから空気を読んだけど、結局達成できなかった」

これで自分の責任を果たしていると言えるでしょうか?

ですので、物事を決める時に重要なのはバランスではなく、軸です。