アメリカのトップ企業では論理的思考能力が入社試験で問われるよ!
というのはよくある話で、それが都市伝説ではないと教えてくれる本。
■シカゴで1日で消費されるオレンジの量は? by ビルゲイツ
本書はGoogle の入社試験の赤本、という位置づけで実際に出題された
とされる問題の解説と模範解答を掲載している本です。
著者の竹内さんという方は たけしのコマ大数学科 に出演している
あの数学者の方です。
本書に掲載されている問題は、Crazy questions at Google job interview と
いうブログエントリーと Glat というサイトから引用されています。
問題をいくつかに分類すると、
- フェルミ推定 を利用した類推テクニックの問題
- 文章を読み解き、論理的に答えを導き出す問題
- 数学、物理の難問・問題
- ある一定の知識があることが前提で、応用力を問う問題
- パーソナリティを問う問題
くらい。
印象を上げると、物理、数学、インターネット、論理的思考能力を
中心に、幅広い知識が問われているな、という印象です。
例をあげていくとこんな感じです。
・フェルミ推定 を利用した類推テクニックの問題
一台の送迎バスに、ゴルフボールは何個入るか?
・文章を読み解き、論理的に答えを導き出す問題
4人の人々がぐらぐらする吊り橋を渡って、夜、宿営地に戻る必要があります。・数学、物理の難問
不幸にして、彼らは懐中電灯を1つしかもっておらず、電池は17分しか持ちません。
吊り橋は危険で、懐中電灯無しで渡ることはできず、また、常に2名を支えるだけの
強度しかありません。4人はみな、歩く速度がちがいます。Aは1分、Bは2分、Cは5分
Dは10分です。どうすれば、全員渡れるでしょうか?
三角形ABCが与えられた時、(目盛りのない)定規とコンパスだけを使って、
三角形ABP と ACP、BCPの周囲の長さが同じになるような点Pを作図し、
求めてください。
■ところで誤訳が多いですな
ところでこの本、誤訳がままあります。英語で問題分を読めといわれるとそれはそれで大変なのですが、
邦文がダメなので問題がわからないというトラップがあったりします。
巻末に「数学的間違いがあったらご指摘ください」とあるのですが、
むしろ誤訳を指摘するのはできるのかしらと思ったり。
[非公認] Googleの入社試験
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徳間書店
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