そいえばこの間ラーメンを食ってる時に思い出しました。
また会いたいと思うなら、すぐに行きますって言うなって話。


shaking_hands
by Aidan Jones


■僕らは飲み屋でお世話になっていた。

僕が社会人になる前の話。バイト先のみんなで毎日のように入り浸っている
飲み屋がありました。

その店は飲み屋としては珍しく、閉店後にお客さんに「そろそろ閉めますんで」
と追い出しをかけないという店なのです。

若い盛り飲みたい盛りの僕らはそのルールをいいことに、朝8時閉店のその店に
10時くらいまで毎日いたのでした。当事者からしてみればいい迷惑でしたが、
当時は本当にお世話になりました。

お客さんは仕事上がりの飲食店界隈の人ばっかり。
焼酎と食い物のクオリティが高い、いい店でした。(まだ会社は存続してますけどね!)

■「すぐにきますんで」と言ってないか?

で、僕は社会人になるんだという話を、その飲み屋の人にしました。
「今までありがとうございました。4月からまた来ます」と調子の良い感じで。
何回かそんなことをした時に、彼はゆっくりこういいました。

「小越君、すぐに来るなんて言うなよ。
 この間さ、2年ぶりに後輩にあったけど、とてもうれしかったよ。
 それまであんまり連絡してなかったけど、会えるだけで、それでいいじゃん」

最初はよく分かりませんでした。お客がまた来るって言ってるのに、
この人はなんでこんな話をするのかな?と。

僕の「?」を感じたのか、彼はつづけました。

「君は忙しくなるだろう?そうしてさ、1ヶ月これなかったら、どう?
 すぐ来ますって言ったのにいけなかったら、なんだか気まずいよね?
 
 そうしたらさ、行かなきゃと思って思って、きっと後1ヶ月たつよ。
 そうこうして、もう1ヶ月。

 そうしたら、もう行けなくなっちゃうよ。
 すぐに来ますって言って、3ヶ月もたったら。

 だから、『すぐに来ます』なんて言うなよ。また会おうよ。
 いつでもいいから、いつでも来いよ。」

なるほどなぁ、その時、そうやって連絡が取れなくて身動きとれない
自分がなんとなく想像できました。

■やるならやる、やらないならいつか行きます


結局、この考え方は今の基礎になってるなぁと思います。

「今度飲みましょう」ではなく、日付を決めて相手に返信する。
「○月○日でどうでしょう?」「今週の金曜日でどうでしょう?」

そして、そうでなければ約束しない。

「いつか行きましょう、いつでもいいんで」

あなたにも「今度飲みましょう」から身動きがとれない関係、
ありませんか?






・・・と、そうそう。
その人はやめてしまい、お店ももう無くなってしましました。
同じ会社が、違う業態で同じところにお店を出しています。

当時の面影を残す店は恵比寿にあります。

西麻布 すみしょう

恵比寿 ほしかわ家