■じわじわブーム中、フェルミ推定

最近、ちょろっと書いてる人がいたり、コメントを少しもらったりと
じわじわ広がってる感があります。

これって、就職活動しててコンサルの会社とか受けると

面接官にいきなり出題されるケースって呼ばれる問題を解く考え方ですね。

※どうやらコンサルタントになるには必須の能力らしい。


フェルミ推定|Fish!Fish!Fish!

とりあえず遠巻きに見てないで参加すると良いですよ。軽くジャブ。

本日の問題は、「サイバーエージェントグループの全社員が今朝10-11時の間に
送信したeメールを1日ですべてチェックするとすると、必要なアルバイトは何人か?」です。
*あくまで仮想の例題です。当たり前ですがこんな非生産的なことを
 CAならず、世界中の会社はやっていないと思います。

とりあえずお約束はこんな感じ。

フェルミ推定とは、結論から考えて解決に必要なデータを洗い出し、
手元にないものは類推することによって概算に迫ろうというテクニックです。


ですので、「もっとこういう推測のしかたがあったはずだ」という振り返りはするものの、
「正解にどれくらい近似値だったか?」というのは考慮しません。

フェルミ推定とは?:昨日、日本で消費されたたばこの総量は?|今日のニッパウ


ところでこの作業にはビジネスに必須のスキルが含まれています。

すなわち、「結論から」「全体から」「シンプルに」考えるスキルです。必要なはずの材料が欠けている。というのも往々にして起こる事態で、その時に、仮定を共有して進められかどうかは大きな差です。

 『地頭力を鍛える』/フェルミ推定を問題解決に生かす|今日のニッパウ

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by Angels Gate

■誰がどれだけ送り、どれだけ見られるか

今回も分かりやすいですね。

どれくらいの量が送られるか?は単純に従業員数とひとりあたりの送信量からわかります。
これに、読む側の人が何通くらい読めるかがわかれば出ます。

どれくらい送られるか?は、
 従業員数
 送信数
で求めましょう。

CAの従業員数は連結で1,600名。
ひとりあたりのeメール送信量ですが、これはサンプルで考えてみましょう。

僕のメーラーをチェックしたところ、その時間帯に送っている日とない日が半々くらいで、
有る場合は14、5通位をその1時間で書いている場合がほとんどです。

ちょっとバッファを見て7割くらいの人が送っても大丈夫なように考えると、
16,800通のeメールを読むことができる人員体制が必要です。

さぁ、これを何時間でやるかという話ですが、午後1時から5時くらいまでで
ざーっとやってしまうと考えると、ひとりあたり5時間働けます。

で、ひとり1時間どれくらい読めるか。

ビジネスメールは整理され、リスト化されているのが普通ですので、
読むのに2分かかるメールというのはほぼありえないと思います。

マックス2分としても、ひとり1時間30通読むことができます。
それが5時間ですからひとり150通。
16,800通読むのですから割り算して112人。

というわけで、10-11時の間のメールを1日で全部読むには112人必要です。


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