SES NYC 2008に参加しています。

sesnyc

1日目が終了しました。

ad:tech 等と比べると、全体のスケジュールがゆったりめに組まれているなという
のが印象です。各トラックが大体1時間15分くらいあるため質疑応答の時間も
長いですし、何よりパネルディスカッションでパネルがひとり10分プレゼンしても
何も問題ありません。

初日だからかも知れませんが、トラックも3つで間の休憩が多いので、
その間に調べものをしたり名刺を交換したひとにメールを送ったり
することができます。

fraud

さて、午後トラックのうち興味深かったのは、日本ではあまり
話題になることのないクリック詐欺の話題。

Yahoo! の品質チーム(そんなチームがあるんですね)のReggie 氏によると、
検索連動広告のクリックのうち10-15%ほどが無効なクリックとして
却下されているそうで(=単純計算では検索エンジン業界全体で1日2,000万ドル分)、
検索エンジン側はさまざまな努力をしているのだとか。

中でもGoogle は3つのステップで対応しているとのこと。

自発的な取り組みとしてはフィルターの実装。
ほとんどすべての無効クリックはここで検出されるそうです。

方法としてはとても単純で、「N秒間に検出された同一IPからのクリックは、
回数どうあれ1回と数える」、「これまでの期待値から大きく外れる数のクリックは
レポートする」の2つ。

もうひとつの自発的な取り組みはアルゴリズムと人手による検出で、
これによってアフィリエイトのみのサイトなどを検出しているのだとか。

トラフィックの質を保つことは、参加しているメディア、広告主、検索エンジン
にとって重要な課題。
実際にYahoo!は第3者の会社とともに情報をシェアする取り組みを
今年からはじめるのだとか。


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