先日こんなこと書いてました。
 プラットフォーム公開を宣言したSNSと広告ネットワークの関係|今日のニッパウ

既に様々なブログで言及されていますが、
Google が OpenSocial を発表しました。

様々な SNS 上で動作するための共通規格で具体的には
以下3組の情報を取得できる API だそうです。
  • プロフィール情報(ユーザー・データ)
  • 友達情報(ソーシャル・グラフ)
  • 活動情報(ニュースフィード、その他、実際の活動)

要するに、仕様に基づいて作るのならば、Ning 用に書いたアプリが Orkut
でも動作します。とかそういうことです。

発想としては1位、2位にはこのままでは追いつけないので3位以下が
全部まとまって戦いましょうという感じに近いのではないかと思います。

ざらーっと見たブログをいくつか。
適当に抜粋/翻訳引用します。

Mashable Will OpenSocial (Google & Friends) Hurt Facebook? Nope.

 NBC と Newscorp が対 YouTube で取っているのと同じ戦略を
 その他の SNS 達が取っても驚くにあたらない。

 Facebook も Microsoft も Opensocial に参加する必要はない。
 少なくとも、まだ。

Read/Write Web Google OpenSocial: The Third Place

 これは Social Network の第三極のようなものだ。

 ユーザーにとっての利益は全てがはっきりとはしていないが、
 少なくともある程度の相互運用なものが見られるようになると思う。
 例えば、Ning に登録したときに、Friendster のプロフィールを流し込んだり。

 これは、Facebook vs Myspace vs その他の戦いだ。
 その他は今、Google のフレームワーク下にある。

GigaOM OpenSocial, Google's Open Answer to Facebook « GigaOM

 Opensocial は Facebook のもっとも弱いところ(そして強いところ)をついた。

 いくつかの Facebook 用アプリの開発者は Facebook 専用のマークアップ言語
 を使うことが、アプリ開発を大変にさせているといっていた。

さて。

Facebook で起こったように、SNSがプラットフォームを開放することで、
ちょっとしたアプリを作った後のマーケティングは格段に手段が増えました。

何しろ、利用者の興味が行く掲載面にただで広告が出せるわけですから。
(FBの「○○さんが○○をインストールしましたよ」というニュースフィード)

で、今回のOpensocial は、アプリ開発者のみならず後発のSNSにとっては
有利な環境だといえます。

前に書いた気もするのですが、特化型SNSが後発で参入しようと
する場合、メジャーな問題点は
 「友達がいないと面白くないのに、友達がいない」
 「友達が来るまでおもてなしコンテンツが必要だけど、結構大変」
の2つです。

もしも、OpenSocial に対応する形で参入するのであれば、
友達データはある程度確保され、必然性はどうあれある程度の
コンテンツを持っている状態でスタートを切ることができます。

アクセスできるデータがかぶっているのですから、
実はどれだけ便利な UI を提供できるかという戦いになるかもしれません。

地域型は難しいかもしれませんが、ある視点からデータを
集める形の特化型SNSであれば、国際展開の敷居も低くなったかも
しれないと感じます(例えば、漫画家専門SNSとか)。