やってしまいした。

ついにPandora 経由でCDを買ってしまった。
「TIDE」というアルバムで、仕事中にこのアーティストのステーションを
最近はずーっとかけっぱなしにしていたのがきっかけで。

僕はぜんぜん知らなかったんだけど、実は結構有名な人らしい。

視聴されたいかたはこちらから。
ちなみに、「Tema Jazz」って曲が入っているアルバムです。
よくカフェとかで流れてそうないい感じのボサノヴァ。
Antonio Carlos Jobim
Tide
で、実はこのアルバムの曲はPandoraにアクセスすれば(僕の場合)
すぐに聞くことができる。

だから、冷静にフラットにロジカルに考えるのであるならば、
CDを買うことは完全に合理的ではない。

でも、買った。

PCでアクセスすればいつでもタダなのに、お金を払うという行為は
ロジックではまったく説明がつかない。

で、実はこれとの類似事例が結構あるらしい事に気づいた。

たとえば、アメリカ版「Newsweek」はオンラインで2日くらい前に
全部読めてしまうらしい。
それでも定期購読者はいるし、あんまり減ってもいないとか。
担当者をして、「現代の奇跡だ」と言わしめる現象。

これも合理では説明がつかない。
個人の経験でいえば「買った方がしっくりくる」としか言いようがない。

よく、DRMフリーが音楽販売を滅ぼすとか、
VODがテレビを滅ぼすとか、理論上正しそうなことを振りまいている人が
いるが、僕はまったくそう思わない。

理論上そうでも、感覚でそれとは真逆だからだ。

ちなみに、これを完全に看破している男がいる。
チームラボの、猪子氏である。

曰く、
「人間は考える葦であるというのはほぼ間違い。
 95%くらいは感覚で動いている。」


【参考】
『IT潮流』 猪子氏の全4回のインタビュー

『デジタル音楽の行方