今週読んだ本もわりかし当り。
最近運が良いのか目利きが良くなったか。
テレビはインターネットがなぜ嫌いなのか
¥1,500
株式会社 ビーケーワン

「あのねぇ、3,000億円しか広告売上がないところに

 うちのコンテンツなんて出せませんよ!」


巨額の広告収入を背景に制作会社、芸能人、役人を

たらしこむテレビ業界の構造本。


テレビ業界の立場から、NHK、系列、芸能人、役人

NTTなど複雑に絡む利権構造が解説されてます。


「何でネットでコンテンツ提供しないの?

 視聴にとってはそっちの方が便利なのに」


答えは単純です。


「だって充分儲かってるもん。なんで積極的に

 違うことやんなくちゃいけないの?」


足元がぼーぼー燃え出すまでこの考えは変わんないでしょう。


今のテレビ業界のコンテンツに切り込むならば、

①制作会社をたらしこむ

 その上で地方局も味方につける


②圧倒的支持を生活者から取り付けてしまう


③ネットをやれば今以上に儲かるとTV局を説得する


の3点どれかの戦略が必要ではないかと思います。


①に関して言えば両方ともリスクをキー局に吸収してもらった上で

商売をなしていますので、それを吸収する仕組み=コンテンツファンドが

恐らく必須でしょう。


②は簡単ですね。Youtubeメソッドです。


③は多分不可能です。

 彼らが恐れているのはコンテンツインフレですから。


実現は一体いつになることやら。。

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情報のさばき方
¥720
株式会社 ビーケーワン

最近の新書は面白いものが多い。


いちお、今の部署が情報収集ということで、

参考になりそうな本を買ってみました。


朝日新聞に勤めてらした外岡さんという方が著者。


情報収集のしかたと新聞記事を書くときの注意点の

2点に大別されます。


情報収集のしかたで言えば、情報の深堀のしかたが

詳しく解説してあります。


収集のポイントは以下の通り

・情報を全部ストックするな!

 誰が何に詳しいか=インデックス情報を溜めておけ


・情報を出す人の立場を鑑みろ
 要はリンゴ売ってる人にリンゴって身体にいいですか?と

 聞いたらどういう答えが返ってくるか。


・同じ質問を違う人にぶつけろ!

 リンゴ業者に聞いたらミカン業者にも聞く。

 その上で農協とか消費者にも聞く。


だが待って欲しい


って一回も出てきませんでした。そういや。