ワシントンポストがブログネットワーク広告参入です。
『天下のワシントンポスト、ブログ広告レースに参入』 by Tech Crunch
ワシントンポスト紙が「まさか」の新サービスを今日電撃発表した。新サービスの名前はblogroll 。
同紙オンライン版のトップページにブログロール表示を設け、紹介したブログに広告主を送り込む戦略だ。
具体的なblogrollのサービス内容についてはSteve Rubel が詳しい。広告システムはおそらくBlogads。
ブログをトピ別のグループに分け、広告主はブログのかたまりごとに広告枠をまとめ買いできる。
広告から得る収入は50/50で山分けとなるようだ。
ロゴが完全に巻き寿司なのですが、まぁ、そこはおいといて、
じつはこの参入、かなり深い意味を持っています。
まず大前提として、新聞各社はブログをある程度は脅威に見ているはずです。
素人論議であろうとある程度の数が束ねられると、専門家の記事よりも全然
面白く、かつ正確であることがあるからです。
で、その流れに対応するために
サンケイグループは「iza!」を作ってブログとの融合を目指したり、
各メディアが記事へのトラックバックフォームを設置しているわけです。
トラフィックを失う=収入を失うことにつながりますので、
なんとかニュースサイトのバリューを保とうと言うわけです。
が、ワシントンポストの戦略は上をいっています。
即ち、ニュースサイト⇒ブログでトラフィックが流れるのであれば
それは止めない。「その代わり行き先のブログに広告枠を設置する」
という発想です。
実際、行き先で上げた広告収入は折半だそうですが、
ニュースサイトがブログネットワークを運営してしまうという発想が素晴らしい。
しかもこのやり方は既にメジャーなニュースサイトでしか取りえない戦略です。
うーん、やりますね。