ケビン・D. ワン, Kevin D. Wang
デビルパワーエンジェルパワー

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■悪魔にささげる本

今回読んだのはデビルパワーエンジェルパワーです。

ビジネス書なのですが、小説仕立てになっており、ページ数文字数共に

少ないのでサラリと読めます。


内容は非常に簡単。帯を読むと一撃です。

「なぜあなたの会社には優秀な人材が残らないのか?」

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■エンジェルパワーってなんなのさ

通常、会社や組織を運営していく上では、執着心とか、意欲とか

そういうどこか常軌を逸した精神力が必要になりますが、

それをこの本ではデビルパワーと名付けています。


それに対比して、人をケアするとか耳を傾けてあげる能力が

エンジェルパワーで、この本の一貫したテーマです。


もちろん、どちらも組織を機能させるために必要な能力です。

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■Bless you!

で、そのエンジェルパワーですが、じつは本当にちょっとしたことだと

この本には書いてあります。


相手を認知すること。

相手を認めること。

耳を傾けること。


そうすることで自社への愛情も、仕事のやりがいも変わってくるし、

幸せに働ける社員もいる。


ここで、重要なのは自分がこれを実行できるかだと思います。

日々や業務や数字に忙殺されると、どうしてもあたりたくなるものですが、

そうではなく、相手を認め、耳を傾けることが出来るかどうか。


僕は常々思っているのですが、あれもこれもそれもやらなければならない

状況で、全てやれという人はマネジメントを放棄していると思います。

理想論社員自らが道を開かなければいけないのですが、

パンクしないようにウォッチする義務が上司にはありますので。


この本を読んでから、自分の周囲に興味が出てきました。

きつい状況で、踏ん張っている人達と如何に共に歩めるかは

非常に大切なことであると思います。

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