前回の続き。

PVも伸びて、ユーザーも増えているCGMは、

収益をなかなか上げられないという問題を抱えているのでした。


そこには2つの問題があり、ひとつは広告主からの印象が芳しくない

のと、もうひとつがユーザーの所有意識。


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・そもそもどんなコンテンツが?

さて、お金を稼ぐ方法を考える前に、そもそもCGM上でどんなコンテンツが

生み出されているか考えて見ます。


ちょっとそこら辺のブログを見ていただくと分かりますが、ブログ上で

展開されているのは「フツーの感想、文章」です。


が、この“フツーのこと”が人によって違うところにCGMのミソがあると思います。


たとえ話。


日経新聞のIT関連の記事を読むと、物足りなくありませんか?

私は足りないです。なぜなら日経のそれはほとんどがストレートニュースであり、

何が起こったか?を伝えてはくれるのですが、ニュースが持つ意味の考察は

主要な記事以外ではありませんので。


PR:http://www.cyberagent.co.jp/news/press/2006/0621_1.html

日経:http://www.nikkei.co.jp/news/tento/20060621AT2E2000420062006.html

日経BP:http://www.nikkeibp.co.jp/news/flash/506724.html


ところが、ブログ上ではそういった些細なニュースにもフツーの感想が沢山出てきます。

しかも、それは日常生活でスペシャリティを持った人達のフツーの感想です。


例えばそれはアフィリエイトで稼いでいる人のブログであったり、

http://otsukei.livedoor.biz/archives/50366547.html


同業他社の人の視点であったり

http://quarternote.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_c482.html

するわけです。


ブロガー人口は800万人と言われております。そうなると、

例えば『犯人が使った吹き矢』について詳しい人が、

新聞社にはいないけど、ブロガーならいる。という状況が起こりえます。


頑張って調べて、裏とって、という風に書く記事に関しては、

ブロガーと新聞記者のそれでは新聞記者の方に分があると思いますが、

自身が良く知っている事を書く分にはブロガーの記事は信頼できます。


例えば、自分が住んでいる町のことだったり、自分が体験した、試して

みたことであったり、自分が働いている産業についてだったり。


もちろん、フツーの文章の中にはどうしようもないものもあります。

打率0.01%くらいの確率で、作者のスペシャリティを生かしたバリューのある

コンテンツが生まれる。それを生み出す土壌。


これがCGMだと思います。


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