日光からこんにちわ。

今日も寒い一日でした。今回は、我が家の子育ての話です。

前回、「叱り力」のことを書きましたが、私は叱り下手です(^^;)

あー言えばこー言う 私と一緒に過ごしてきた息子は、

もちろん、あー言えばこー言う 。

そして、すぐに反応する私は、息子の言動を見て「このままでは困るだろう」と、

あーしろ、こーしろとも口出しをしていた親です。


自分の子供は、自分と同じようになってほしくない思いや、

(別れた旦那の嫌な部分=私が受け入れられなかった部分)に

似てしまわないかとか心配しては行動を正そうとしたり、

自分の中にある自分の嫌な点が見え隠れするし、

良い言葉で言えば「頑張って子育てしていた」

良くない言葉で言えば「過干渉、感情的に怒る、厳しすぎ、その他いろいろ・・・」


家は、母子家庭なので、父親役も、母親役もやらないといけないし、

離婚もしているため、心のどこかに

「お父さんがいないから○○になっちゃったんだね」と言われるようなことが

ないようにと思ってた時代もありました。


今でこそ、お互いのかかわり方が、なんとなくわかるようになってきましたが、

ここまで来るのに10年近く、色々なことがあって、

息子も私も試行錯誤しながら、我が家の形が出来上がってきた感じです。


私は、2人きょうだいの長女で、姉なので

「しっかりしなければいけない」「ふざけてはいけない」というような

勝手なメッセージを自分に課してきたところもあり、

意識してユーモアのセンスが表だって出てくるということは

あまりありません。


しなる柳になりたいけど(やわらかく、しなやかで、たおやかに、そして

強い雨風にあたっても、折れることなく、柔軟に対応して、

嵐が過ぎるのを待つ、そして、嵐が去ったら、またいつものように戻る柳)、


何かあれば、竹のように真っ二つ、きれいにパッカーンと割れて

大きなダメージを受けてしまう竹、

硬くて、相手にあたられたら、真正面から受け取る、

こんな私ですが、

息子は、小さい時からユーモアのセンスを出してきます。

そのおかげで、

深刻なことにならず、上手いこと切り抜けられたことも多い子育て。


でも、そんな息子の最近のヒットが、「ラップでバトル」。

注意したりするときに、嫌な感じではなく、楽しくなるようにしたいとのことで、

本人が提案してきたのですが、いい感じに、コミュニケーションが取れ、

イライラせずにお互い言いたいことを伝えられる、よいツールになっています。


「ラップのリズムで会話する、ラップバトル」だと、

私もただガミガミ怒ることなく、

息子もイライラしながら聞くこともなく

注意したい事、それに対しての意見などが交換できるので

(毎回ではないけどね)

関係ない言い争いに発展しません(^^;)


ラップのリズムで(手はDJがレコード回す時のような手振りと膝でリズムとる)




息子:おかあさん、水もってきて~♪

私 :それは むり、だって、今、洗濯物ほしてるぅぅぅ🎶

息子:でもだいじょうぶぅ、すぐにおわるぅぅ♪

私 :たしかにすぐ終わるぅ、でも、外に干しに行かなきゃいけない、

   チャッチャヤ、チャッチャチャ🎶(手振り付き)

   だから、あんたが洗濯ほしてくれたらぁ 水持って来ることできるぅうう

   チャツチャチャ、チャツチャチャ、チャッチャチャチャー

息子:それは無理、それなら,待つ、だから終わったら水よろしくねぇ~♪



みたいに続くわけで、ちょっと飽きたので、最近歌舞伎バージョンでやってみたら

遅すぎて、ちょっとテンポがくずれたけど、でも、いい感じでした。

こんなことをやっていたら、

最近息子のラップがだんだん上手に、高度になってきました(^^)

何事も経験なんだな、練習なんだなと思いながら、

私も負けじと、ラップで言い返しています。


もともと、

時代劇ごっこのように役になり切り会話をしたり、

推理小説の刑事と、部下になって会話してみたり、

もっと小さい時は、絵本の中の動物になって会話したり、

そんなことをしていました(忘れかけてたけど)


でも、そういう時って、一呼吸おいているようなものだし、

感情も入らないので、色々小うるさく言うよりケンカにもならず

我が家ではちょうどよい距離感でコミュニケーションできる

必要で、とても大切なコミュニケーション法です(^^)


怒っている時や、イライラしている時になかなか使えませんが、

それでも、そんな時に、この方法を使おうと努力すると

自分のイライラ怒っているバロメーターも下がり、

その下がった状態の私がラップで言いだすと、

息子もイライラせずラップで返してくるので、

いい感じで二人とも気分は収まり、けんかや言い争いになりません。

(もちろん、毎回がこういうわけではありません。

 心に余裕がないと難しい時も・・・)


お互いがお互いの強い自己主張したり、あー言えばこーいう と言った

バトルや、相手に勝とう(自分の言い分を聞かせよう)ということも

なくなって、やってほしいことと、その時の感情をラップにのせて歌うだけなので、

そして、

それが急に始めるので、無茶ぶりへの対応の練習にもなります(^^)。


子供の特質に合った対応をするためにも、

子供に聞くのではなく、まずは「子供をよく見て感じる」ことの大切さを

「きわめびと」の夏さんは話していました。


息子は、私のことを「普通のお母さんではないから、それでいいんだ」と言っています。

息子が一筋縄ではいかない性質なので、

おのずと、こちらが合わせていかないと、どうにもならないことも多くあり、

TVなどで見たり、他のお母さんたちとは違う対応を

子供にしていると息子は思っているようですが、

「自分をわかってくれて、僕には、お母さんの子育てがいいんだよ、合ってるんだ」と

言ってくれるので、本当に嬉しいです。


保育園の頃「お母さん、僕のこと産まなければよかったね」と

5歳か6歳で私に言った息子です。

その時は、本当に申し訳なく、良かれと思ってやっていたことは、

本人を受容、共感、理解する、認める、と言った「愛」の部分ではなく、

教えなきゃ、正しい方向にしていかなきゃ、など「○○しなきゃ」が多く、

甘やかしてはいけないとの思いから「優しいお母さん」ではなく、

「厳しいお父さん」だったと思います。

息子の小さかった頃に、できなかったこと

安心を与えることのできなかったことを反省して

今、その分、できるだけ「お母さん」でいられるようにしたいと

思っています。

チャンチャン。

前回のブログ・「夏さんの叱り力」はここをクリック