目黒蓮さん、浜辺美波さん主演の映画『ほどなく、お別れです』を観てきました
業界内では話題にはなっていましたが
個人的には・・・・・な感じでもいました
葬祭プランナーとして、様々なお別れの場に立ち会う物語
この映画を「3つの立ち位置」で観て来ました
① 一般人としての視点
純粋に「良い映画」だと感じましす
亡くなってから後悔しても遅い
今を大事にして生きていかなければいけない
明日からしっかり生きよう
そう思わせてくれる作品です
② 葬祭業従事者としての視点
現役の担当者としては、つい「ダメ出し」したくなる部分も
SNSで「開始5分で号泣」と話題のシーンも
プロの目で見れば
「あの段階であんな違和感のある荷物があれば気付くはず」
「それまでにヒアリングできているべきでは?」 と
担当者としての甘さが気になってしまいました
もっとも、彼女の「特殊な力」に頼らざるを得ない設定だからかもしれませんが…
ただ、「これに似た葬儀、担当したことあるなぁ」と思い出す場面があったのも事実
③ 採用担当者としての視点
ここが一番、ある種の「失望」であり「想像通り」と感じた部分
公開前は「『おくりびと』の時のように求職者が増えるのでは?」なんて期待もありました
でも、予想通り問い合わせはほぼ無し
数万人が登録するナビサイトで2名ほど学生からの話があったくらいだそうです
その理由は、「感情が動く場所」の違いにあります
・今作: 人が亡くなった瞬間の「遺族への共感」で動く
・おくりびと: 納棺師が社会や家族に認められ、「誇れる仕事」になっていく過程で動く
この差が、客層にも表れていたのかも
平日に映画館へ行きましたが8割近くが70代以上
「めめ(目黒蓮さん)」目当てのファンの方で
生きがいになっているかのような方達、、、あと終活を考える世代
「職業」として響く構成でもなかったことが原因だと思います
業界では終活の問合せ、会員募集、葬儀相談などには繋がるかもしれません
3方向から冷静に分析してしまったせいか
周りからすすり泣く音が聞こえてきても
私は涙が出るまでには至りませんでした(すすりどころではなかったことも原因)
ただ、立場が違うと見え方が変わるのは、仕事の現場も同じ
この業界でも「髪色・ピアス・ネイル」といった論争が絶えません
結局のところ、
「ファッション=自分のため」 「身だしなみ=相手のため」
ここを理解できているかどうかが、プロとしての技術の一部
例えばネイル
手洗いをしても
自爪に比べてネイルの隙間には
黄色ブドウ球菌などが
圧倒的に残りやすいというデータも
(92%以上残っているらしい)
「キラキラしたものには、見えないバイ菌も寄ってきやすい」
それは物理的な衛生面だけでなく、仕事への向き合い方にも言えること
ドラマ『教場』のセリフではありませんが
「君は生徒の表面しか映していない」
まさにそういうことなのだと感じます
今、自分を飾っているものは「誰のため」のものなのか
多面で考えさせられる時間でした
個人的には夏木マリさんの役・演技は
深いものを感じました
