徳島市津田町・たいこう〜アディオスとは言わないZ!〜 | 美食忍者

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ユーフォテーブルシネマで、「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ アディオス」を観た帰りに立ち寄ったのは、徳島市津田町にある「たいこう」。



この「たいこう」」は、もともとバスを利用したラーメン屋さんだったが、バスが老朽化した後はプレハブで長く営業を続けていた。創業は1974年というから、既に40年を超えている。


一時、体力的に営業を続けるのが無理だと考えた大将は、実際に店を閉めて、もうすく店舗の撤去というところまでいく寸前だったのだそう。


しかし、閉店を惜しむ沢山のファンの声に押されて、サイドメニューとして人気だったおでんの持ち帰り専門店に業態を変えて、営業を再開したらしい。


午後3:45頃に店舗に着くと、営業時間は午後4:00〜10:00との案内を発見。しばらく外で待っていると、入り口の戸が開いて「どうぞ。大丈夫ですよ。」と呼び入れてくれた。


大将によると、「午後3:00頃には出来上がってるので、少し早くてもいけますよ。」とのこと。


「お客さん、入れ物持ってます。」


「入れ物持ってないんですよ。大丈夫ですか」


「ええ、大丈夫ですよ。」


どうも、常連さんなどは、鍋やタッパーを持って来る人が多いようだ。




「牛すじと、いか天と、ごぼう巻きと、巾着。みんな2個ずつください。」



大将が、おでんをパックに詰め、別にペットにお出汁を注いで、一緒にビニル袋に入れてくれる。


「1140円いただきます。」


コスパいいね。ちなみに、牛すじともち巾着は140円、ごぼう巻きは130円、いか天は160円だ。


厨房には、仕込み中のジャガイモや卵、コンニャクなどのおでん種が大量に並んでいる。奥にも大鍋がいくつもコンロにかけられている。



もしかしたら、個人のお客さんだけではなく、業者の購入もあるのだろうか。


「ありがとう。また、来ます」


帰ってから、17〜18年前に「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」を観た時に買ったCDを聴いた。


今は亡き、イブラヒム・フェレーラ。今年で88歳になるオマーラ・ポルトゥオンド。


“何よりも食べ過ぎない、飲み過ぎないこと。例えば、夕食は、たいこうのおでんと熱燗を少しだけ・・・。

そうすれば、食べ飽きないで、また明日も美味しく食べられる。飲みたい気持ちになる。・・・ロマンスもたいこうのおでんと同じことさ。”


( ^ω^ )/ にんにん