病院に到着してから
意識は比較的ハッキリしてはいましたが
もやっとボーっとしていました。
記憶は曖昧です。
レントゲンやCT、MRI検査を受け
視床の左側からの出血との診断でした。
画像の検査が終わってから
言語聴覚士さんの検査？面接？がありました。
名前や住所、生年月日などを訊かれ
それらには答えることができましたが
キャッシュカードの暗証番号は頭に浮かばず
答えることができませんでした。
その後
ストレッチャー（車輪のついたベッドみたいなもの）に
乗せられて病室に運ばれました。
病室は広い印象を受け
患者さんは20人くらいいたような気がします。
コンタクトレンズを着けていて
自分でははずせなかったので
「コンタクト取ってください」と
看護師さんに数回にわたって懇願していた
記憶があります。
右半身が麻痺して動かせず
感覚もかなり鈍く
手足のシビレもあって
動き辛くて
自分の身体なのに自分の身体じゃない、
そんな感覚でした。
おそらく夜の8時は過ぎていたので
その日は夕食はとらず
ベッドに寝かされ
そこがICUだと知ったのは
翌朝になってからでした。
すぐには眠れず
これからは寝たきり生活になるのかな？
どうなっちゃうんだろう？
もう仕事は出来ないのかな？
生きてただけでも運がいいと思わなきゃなぁ
などと
ぼんやりと考えていました。
～つづく～