「……」
再びの無反応
それにダメージを受けての反動なのか、急に恥ずかしさが込み上げてきた
元からある緊張と合わさって動悸がすごいことになっている
普段は目立たない血管に、すごい勢いで血が流れているのが分かる
大丈夫
落ち着け
これは自分の為に、自分がやりたいをやってるんだからっ
ベッドに乗った
四つん這いで大野さんの顔の近くまで寄る
膝を割ることで生まれた三角形の空間を利用して、小振りの頭を跨ぐ
そのだけで下腹がキュッと収縮した
大丈夫
落ち着け
身体をゆっくり倒していく
身体と身体が平行になったところで、大野さんの腰の両脇にそれぞれの肘を置く
迫力の眼前
それを再び口に含む前に、チラリと覗き見た
大野さんの顔の真上、鼻先を掠める位置に、俺がぷるぷるとぶら下がっている
うぅっ
見なければよかったっ
ここから表情はうかがえないけど、確実に、視界一杯に、俺がぷるぷるしているはずで、少しでも油断したら、ぷるぷるが顔面に着地する
狙ってやってるし、計画通りだし、着地したら着地したでいいんだけど
はっ
はずかしいっ
またキュッと下腹が収縮した
つづく