彼と彼のささやかな無意識・20 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想書庫です


苦手な方はお気を付けください





















ニノの身体を丁寧に拭く



エロな意味でお腹ぺこぺこ

矛盾が解明されたから、その対処を早く試したい



「えっと、服は…どうしましょう?」



このまま、今すぐ、ベッドへ直行したい



「着るよ、手、あげて?」

「は~い」



それなのに、目の前のかぶり付きたいくらい綺麗な身体を、布で覆ってしまう



「次は足ね」

「は~い」



ぷりっとした可愛いお尻も、足の間のぷるぷるな可愛いモノも、布で覆ってしまう



なんでそんな無駄な行為をするのか

あぁ、剥ぎ取りプレイの演出か

さすがだな!俺!



というのは半分冗談



Tシャツを着せて、パンツを穿かせたのは紛れもなく冷静な俺自身


ねっとりじっくり愛する為に

それを開始する前に大切な身体が冷えないように

そういう理性が残っていてよかった




「ニノは下ね?」

「はーいっ」



リビングのソファを背もたれにしてもらって、低温にしたドライヤーでニノの髪を乾かす



「早く帰ってきたから、寝る時間までまだまだゆっくり出来るね」

「そうですね」

「今夜、何かやりたいことあった?」

「…そうですねぇ」

「ニノ?」

「んー…」

「眠い?」

「ドライヤーがぁ…きもちー…」



足の間でふらふら揺れる身体に合わせて、温風の角度を変える



「お客さ~ん、もう少しで乾きますよ~」

「…あ~い」



滑舌が緩い

身体を支えるのも面倒臭そう



こんなに無防備なニノを見るのも久し振りだなぁ



二人で暮らしても、ニノが全力で頑張ることは分かっていたのにな…




「はい、終わり」

「…ありがとーござーまぁす」

「ニノ」

「ん~」

「ベッドに連れて行ってもいい?」



柔らかな髪を撫でながら聞く

頭がコテンと後ろに倒れる



「…行くぅ」

「うん、行こうっ」



頑張れない俺でも、ニノは好きだって言ってくれると思う

頑張らないニノだって、俺は大好きだってこと、ちゃんと伝わっていると思う



二人で暮らすということを、どちらか一方が頑張り続けることで成立させてはならない



お互いのバランス

それを見失うと簡単に崩壊する



俺はニノにたくさん甘やかされた

受け取った分を一度に返すことは出来ないけど、今夜は俺がしっかり頑張る



だから、ニノ

もっと甘えていいよ




膝裏と背中に腕を回すと



「あ、自分で」



なぜか一人で立ち上がろうとした



「なんで?抱っこしたいんだけど」

「それは嬉しいんですけど」

「けど、なに?」



俺はニノを抱っこするの好きだよ

ニノも俺に抱っこされるの嫌いじゃないよね?


この両腕が、ニノの重みを忘れているんだ


寂しいよ


抱っこしたいよ



「ほら…あれがありますし」

「あれって?」



目線を追うと、上の部屋に行く為の階段が見えた



なるほど、そうか


こんなところにもニノの気遣いがあったんだ



一人で先にベッドに行っていたのは時間短縮の為だけじゃなくて

抱っこって言わない、言わせない為でもあったんだね



これにも気付かなかったな…
















つづく