15周年の秘密の今・完 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「ねぇ…返事は?」

「いつでも破棄出来るからね」



そもそもこのお付き合いがいつでも破棄出来るもので、拘束力なんて微塵もない

共有する秘密も、別れる覚悟が無ければ始めていない

だから、渡すのは俺の役目だったけど


これを受け取ったからって特別な意味を持たせる必要もない



「こんなの法的に意味を成さないし

大野さんが家庭を作りたいって思ったら、すぐに無かったことに出来るから」



でも、俺は、この指輪を生涯大切にする

墓まで持っていって、その先も大切にするよ




「こんなのってなんだよ」

「だから、大野さんが…」

「ニノと結婚するって言ってんだろ!他の人となんかしない!」

「…ダメだよ、そんなの」



大野智のDNAを途絶えさせるわけにはいかない



飛ぶように踊って、透き通る声で歌って

例え立っているだけだとしても誰をも魅了するその掛け替えのない大野智の遺伝子



「俺が見たいんだもん、あなたの子供」

「だったらニノのDNAと交ぜてオイラが産む」

「産めるか!」

「じゃあニノが産んで」

「産めねーよ!」

「なんでだよ!」

「男だからだよっ!」

「オイラも男だよっ!」

「知ってるわ!だから無理だって言ってんだよ!!」



突き詰めるとここに辿り着く



あなたが男で、俺も男だから

秘密になるし、無理になるし、駄目になる




「…ぅっ…っ…」

「…ニノ?泣いてるの?」




なのに、なんでこんなに嬉しいんだろう



秘密になると分かっていても嬉しかった

無理だと分かっていても嬉しかった

駄目だと分かっていても、嬉しかったんだ




「オイラ…ごめん

大きな声出しちゃってごめんね」


「はぁ…っ…これっ…ぅうっ…」

「…なに?」

「ありがと…

嬉しい…

…結婚…しよーね…」

「うん、結婚しようね」



ちゅ…

重ねた唇は、二人分の涙味



ちゃんと自分で言ったことに責任を持つ

そんなことを公衆の面前で言ってしまうあなただから

この指輪に対しても真剣に想いを込めてくれたんだよね



ありがとう



「メリークリスマス、ニノ」

「メリークリスマス…大野さん」



最高のクリスマスプレゼントをありがとう




いつか、あなたが、夫婦という幸せに歩み出した時

さすが俺の旦那は格好いいぜって

あなたの旦那として

生涯胸を張って生きることを誓います





















15周年の秘密・完