順序を守らなかった果てに・7 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「さぁ、どうだったんだろ、俺も詳しいことは知らされてないんだ」

「そっか…」



あいつは然るべき場所へ連れて行かれた

当分は出てこれないだろう



「なに?気になるの?」

「なんかね、記憶が抜け落ちてる感じがして


ちょっとだけ落ち着かないってゆーか」

「覚えてないってことは、そんなに重要なことでもなかったんじゃない?」

「そう…かもね」



医者が言うには、強 い 支 配 下 に 置かれると


自 衛 の 為 に 脳 が 一 時 的 に 縮 小 するらしい



記憶がぼんやりとしたり


時にはそっくり抜け落ちることもあると聞いた




あいつのことなんか、このまま忘れてしまえばいいんだ


思い出したって、いいことなんて一つもない






「いい天気だなぁ」



静かに窓の外を見ていたニノ



「体調も大分良くなったし、散歩に行きたいんだけど…いいかな?」

「あ~、うん、どうかな」



確かに身体は元に戻りつつあるけど


心はどうなんだろう



「今日は朝ごはんも全部食べたんだ

だからこのままなにもしなかったら太っちゃいそうだよ」



引き離したあの日から、あいつの名前は呼んでない

会話にも出てこない



大丈夫…か?




「担当の先生に聞いてくるよ

ちょっとだけ待ってて」

「ありがとっ」



まだ表情は固いけど、笑うことも出来始めてる



ニノの会社は急病扱いで待ってくれてるから

スムーズな復帰の為にも、外の空気には触れた方がいいよね

















つづく