ぱーりぴーぽ・はじまり19と20 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















19




「…はぁ…酔えねぇなぁ」




いくら飲んでも、すっきりしない



イライラの原因…?




「なんだよ…わかんねーよっ」




考えても、思考の端にはニノが浮かんできて落ち着かない






…もう寝たかな?



部屋に目を向けると、俺が腕を離した場所に、ニノが立っていた



「…なんだよ…なんなんだよ!

ここは安全なんだから休めば?!」



テラスから怒鳴る



俺の言うことなんか一つも聞こうとしない



呆れたから?もうなに言っても従いませんって?!

だから帰れって言っただろーが!




カタン



ニノが動いた気配がした




もういいよ、クビにしてやるよ

それで満足だろ!




テラスの椅子に座り直して、ボトルを手に持った



「もう空だし…はぁ…つまんねーなぁ!」

「どうぞ」



すぐ側から声がした



「詳しくないので、次はどれがいいのか分からなかったのですが」



ニノが新しいボトルを手に持って、立ってる




「グラスは新しいものに換えますか?」

「もういい…」



どうせこれも仕事だろ



「分かりました、このままのグラスで」

「いらねーって言ってんの!ワインも!お前も!」
















20




何もかも手に入ってるなんて嘘だ


人の心は、なにしたって動かせない



ニノは、仕事だけでしか俺の側に居てくれない




「…クビですか?」

「そうだよっ!」




強制的にキスしたって、強制的に側に居させたって

なんにも面白くない





「分かりました

ですが、今夜だけは、ここに居させてください」

「もう仕事しなくていいんだからさっさと帰れ」

「仕事…でしか、お側に居られないのは分かっています

ですが、社長が…」

「は?俺がなに?」

「傷付いていらっしゃると…思って…

こんな夜は、お一人になられるのは嫌なんじゃないかと思って

だから、クビは、明日付けにしていただきたいです」




仕事の次は憐れみ?



可哀想な奴だから、慰めてやろうかって?



それはそれは御大層で御立派だ





「キスしろ」

「…え?」

「ニノの言う通り傷付いてるから、キスして慰めろよ」



あれだけ嫌がってたキス

ニノからするわけない



「今夜は側に居るんだろ

だったらキスしろ」




早くここから居なくなれ
















つづく