18年目の秘密 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















瞼に光を感じて、目を開けた



ここは…



身体を起こして周りを見る



マンション…家だ




「いつの間に寝たんだろう…」



どこに居るのか一瞬だけ分からないくらい、深く寝てた




「頭が…」



ぼんやりしてる

こんなに寝たのはいつ以来だろう



寝ようと思っても眠れない日が続いてたのにな…



「今…何時…」



迎えが来るまであと30分

ぼんやりしてる頭でシャワーを浴びた






「おはよ」

「おぉ…はようございます」



運転席からこっちを見たマネージャーが変な顔してる

またみんなに迷惑かけるモノが出てきたのかもしれない



「あの…」

「これ、使ってください」



助手席に手を伸ばしてゴソゴソして

いつも持ち歩いてるでっかい鞄から出てきたのは濡れたタオルとガチャガチャ鳴る袋



「これなに…わっ…熱っ」



右手で受け取ったタオルからは湯気が出てて、左手で受け取った袋には…氷が入ってる?



「交互に当ててください


それで瞼の腫れが引きますので

蒸しタオルは替えがあります、ぬるくなったら言ってください」



…瞼の腫れ?



起きてから鏡見てないけど

そういえばいつもより視界が狭い気がする



「オイラ…酷い顔してる?」

「はい、結構なレベルで」

「…仕事出来ないくらい?」

「それを出来るようにするのが私の役目です」

「…ありがと」



シートに深く座って熱いタオルを顔に乗せた



じんわりと熱が伝わってくる



四つ折りにしたタオルは外からの光を遮ってくれて


寝すぎてぼんやり重かった頭が軽くなっていくみたい




動き出した車の揺れに身を任せていると



…背中



閉じた瞼の裏は真っ暗なのに、はっきりとした輪郭の映像が見えた




『居ますよ、ここに

あなたの前に、これからも…

これからは、メンバーとして』




一度も振り返らずに部屋を出ていくニノの後ろ姿





『…待って…行かないで…ニノ…

置いていかないで…』



ニノと一緒ならなにが起きても大丈夫



『出来ない…ニノが…居ないと…』



ニノが側に居てくれるから大丈夫



『…ニノ…お願い…嫌だ…進めない…』



どんなことでも二人で乗り越えていけばいいから大丈夫




いつの間にかこんなにも甘えてた

そんなことにも気付かなかったオイラはバカだ




「大野さん?そのまま寝ちゃダメですよ?」

「うん」



人肌の温度に近くなったタオルから、ガチャガチャ鳴る冷たい袋に替える




オイラはバカだけど、二人が離れた意味を理解できないほど馬鹿でいるわけにはいかない



『あなたは、進めます』



ニノからもらった最高の激励

これを無駄にしたら本物の大馬鹿になる




「どう?戻った?」

「はい、ちゃんと大野智の顔です」


「よかった…」



現場に着く頃にはどうにか仕事の出来る顔になってたみたいで、ホッとした

















つづく